EDF機

<F−14 トムキャット>

     動画(電動機→F14TomCat)

(初飛行)
まずはリポ2セルで挑戦。車輪が小さいので地面からの離陸は無理と判断してOさんに手投げしてもらった。飛ぶには飛ぶが何とか高度を維持できる程度。暫く飛ばして着陸。重心は良さそうで安定している。ここで問題発生。アンテナを片側のダクトに沿って機体後部まで延ばして外から見えないようにしているが、受信性能が悪く、機体が離れるとノーコン状態になる。急遽、アンテナ線を機体の上面に沿って配設。これによりダクトからの距離を稼ぐことができ、ウソのようにノーコン解消。アンテナ線はモータから極力離す必要がある。モータが機体中央にある電動ダクト機でアンテナ線の処理は注意が必要。
アンプの3セル用に再設定して3セルで挑戦。今度は軽々と上昇していった。上空で翼を格納してみると・・・何事もなかったように跳び続ける。重心移動の影響は皆無。基本設計が優れているのであろう。この状態でロールしてみると気持ち良いほどクルクルまわる。更にループにも成功。翼を広げると安定性が増し、中スロットルでも失速の気配がなく中速での巡航が可能。着陸も簡単だった。
初飛行は大成功。まさかこれほど上手く飛ぶとは予想していなかった。可変翼の強度が一番心配だったが飛行中に撓ることもなく動きもスムーズ。さらにEPPなので精神的なプレッシャが少ないのも良い。
動画を撮影したが速度が早いので上手く撮るのは難しいが、雰囲気は十分でているはず。スゲーという声が全てを物語ってます。


(2006年8月6日)


1年前にRCGroupsをにぎわせたF−14トムキャット(http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=374502)、DF機として作ってみたいと思っていたが、DF機の経験もなくもなく製作に着手できずにいた。ところが今回F22ラプタを製作してみて小型DFユニットの可能性が見えてきた。最新のリポ電池を使えば比較的簡単に成功するはずである。今回も体育館で飛ばしてみたいと考えている。
公開されている図面では、
全長:103cm
翼幅:63cm(格納時)→101cm
重量:約700g
と、かなりの大型機。これでは体育館で飛ばすのは無理。そこで、80%に縮小して全長80cm程度、重量は200g〜250g、もちろんEPP製の不死身の機体を目指す。可動部が重量/強度のネックになるのは明らかだが、目標は高く設定。
(2006年6月28日)
※写真はRCGroupsに掲載されている機体で私のものではありません。
図面(PDFファイル)を80%で印刷、実際の寸法を測って見ると75%位であった。図面を貼り合わせてみると、可動する主翼の面積が想像以上に小さい。しかし、主翼の固定部の面積も相当あるので、極端な高荷重にはならないと思う。
モータ/ユニットが2組揃った。モータはFeigao 12mm 5800、ファンはEDF-40。問題はアンプ。F22で実績のあるサンダーバード9Aは軽量でセル数が自動認識なのでの便利だが、品切れ中とのこと。次の入荷も不明なのでハイペリオンの10Aを考えている。アンプを外に出せばEmeterでセル数の切り替えができるので良しとするか・・・。
可動部の軽量かつ剛性のある構造を色々考えて中。カーボンロッドやシートを上手く使うことになるだろう。
(2006年7月2日)
搭載機器が全て揃ったので機体の製作を開始。、底板を6mm、残りを4mmのEPPシートで切り出した。可動翼は3×1mmのカーボンシートを挿入して回動部を0.5mmのFRPシートで挟み込んで補強。剛性は確保できている。各々の翼は5mmのバルサを使って連結した。この状態で翼の重量は20g、胴体の主要部と合わせて40gになった。
元の図面では部品の数が多く、何の部品か解らないものもあったが、ここにきてようやく理解できた。(7月9日)
作業が停滞気味。可変翼の取り付け、サーボの組み込み終了。ダクトユニットやリポ電池の位置を仮り決めして重心をチェック。重心は可変翼のピボットから前側に10mm位と指定されている。リポ電池をハイペリオン800mAhの2セルを使用すると重心OK。この場合、全備重量(リポ電池含む)は約200gになる。軽い・・・飛びそうな予感がする。(2006年7月15日)
ダクトユニットは重心位置に配置。この位置から機体後部までOHPシートを利用してダクトを延長。
アンプ2個、エレボンサーボ2個、可変翼用サーボを受信機を接続して動作チェック。この時点で各モータの回転方向を確認。片側のアンプの+線を抜いてBECを不作動にした。
可変翼の動作量を確保するためにサーボホーンを延長してプロポ側のトラベルアジャストを±150%に設定。これでも完全な格納状態にならないが、飛んでしまえば分からないので良しとした。
可変翼サーボを4ch(JRラダー)に接続してプロポ側でミキシングをかけて右肩のAUX3レバーの操作で最大−最小角の間の任意の位置で固定できるように設定。スロットルに連動させて翼を可変にするなど色々なミキシングが可能。飛ばしてみてからのお楽しみ。
あとは機体の上側を接着して少し艤装を施せば完成となる。(2006年7月17日)
機首部を除く胴体の上部を取り付け、エレベータ、ラダーを固定。モノコック構造にすることでEPP素材とはいえ機体の剛性が高くなってきた。完成近し。(2006年7月26日)
リンケージを残して完成。今回は地上からの離陸を願って車輪を取り付けた。車輪は10mmのプラスチック製。機体自体の可撓性により衝撃吸収性能も高い。室内でタキシングができる。
キャノピーは手元になったものを利用(何のキットに付属していたのか忘れてしまった)。少し小さいと思うが他に適当なのが無いので良しとする。
垂直尾翼と機首周りをポスカ(三菱鉛筆)黒+黄色で塗装。「ポスカ」は良く乾燥させると手につくこともない。色が豊富なのでEPPの機体に利用できる。
(完成)
大きな力が加わったときに裂けそうな場所をグラステープで補強。で・・・やっと完成!
機体重量:200g、リポ電池ハイペリオン2セル800mAh(50g)を加えると250gになる。
出撃準備完了!(2006年7月31日)



<F−22ラプター>

以前からジェット機のEPP機を作りたいと思っていた。最近、モンゴルさんのHP(http://www.geocities.jp/mongorurcw/top.html)にF−22の記事があるのを発見。ここには図面のPDFファイルがあり早速ダウンロード。感謝。
機体は4mmEPPシートから切り出した。主翼および垂直尾翼はフィッシュボーン補強。仮組みしてみると雰囲気が出ている。この状態で19g。プッシャー機で作ろうと考えている。タイヨーゼロ戦21型に使用したモータを使いペラは5インチ。予測重量は、
モータ+ペラ:35g、リポ2セルHP300:20g、受信機+アンプ:20g、サーボ2個:8g、リンケージ:5g
とすると約110gになる。補強を追加して120gか・・・。(2006年5月21日)
機首および主翼の一部に補強用のカーボンロッドを配置して各パーツを接着。カットが正確ではないので微調整しながらの作業になる。ほぼ完成した状態で22g。思いのほか軽量なのでDF仕様にすることにした。モータ、メカ、電池で66g、現時点で全備重量88g(電池含む)。この程度の重量なら機体の補強は最小限ですむので最終的には100gで仕上がるかもしれない。メカを仮配置してみると重心もバッチリ。(2006年5月24日)
(仕様)
モータ:Feigao 12mm 5800、ファン:EDF-40
サーボWP038CL、受信機:GWS4ch、アンプ:サンダーバード9A、リポ:HP300mAh 2セル
ダクトファンの組み込みは機体の組み立てと同時に行う。OHPシートを使用してファンの後方を40mm→35mmに絞った。OHPシートは成形が簡単でプラスチック用接着剤との相性も良いのでEPP機には重宝する。
エアクラフトのデータシートではFeigao 12mm 5800+EDF-40で推力150gとあったので期待していたが、よく調べてみるとEDF-50のデータと入れ替わっていた。実際には推力110g程度。少しガッカリ。リポ3セルにしたら過負荷で壊れるだろうか・・・。
(一応完成)
これまでの経験から裂けやすい箇所にグラステープを貼付け、主翼の撓みが気になったので裏面に1.2mmのカーボンロッドを取り付けた。おそらく補強のしすぎだと思うので実際に飛ばしてみて不要な補強を取り外していく。キャノピの製作と塗装が残っているが、今の状態で飛ばして性能をチェックする予定。全備重量(電池込み)でジャスト100gになった。(1006年5月29日)
キャノピの製作を考えていたが、模型屋さんが良いものを教えてくれた。IM製の透明なサーボカバーである。驚くほどピッタリ。これなら使える。ハッチ止めは1*5*5mmのネオジ磁石を利用(自作ブラシレスモータ用の磁石として購入しておいたもの)。
これで実際に飛ばせる状態になった。
初飛行に向けて「ロイヤル・インターナショナル・エア・タトゥー」というDVDを鑑賞した。ジェット戦闘機らしい飛ばし方のイメージは掴んだつもりだが、実際には上手くいくはずはない・・・。(2006年5月31日)
(初飛行)
少し風が強かったが初飛行を敢行。水平方向に手投げるといとも簡単に飛んでいった。水平飛行のまま様子を見るとトリムも合っている。旋回性能も申し分なし。高度を取るためにアップを引くと機速が落ちて上昇できない。仕方ないので目線の高さで機速を落とさないように飛ばす練習をした。問題点として、
@リポ2セル30W弱では推力不足、その結果常にアップを引いた状態になり益々機速が落ちる
A機首を上げると吸気口の投影面積が減って吸気不足
B大舵を打つと機速が死んでしまう
が明らかになった。しかし、機体そのものの性能は良好で安定性が高いことが確認できた。
一番の問題点の推力不足の点はネットで調べてみるとヒートシンクを付けて3セルで飛んでいる機体もあるようなので次回にトライ。吸気口は胴体側面と下面に開けてみることにした。
何度か墜落したが無傷。今の状態でも体育館の中なら十分に楽しめる。まずは成功!!(2006年6月3日)
(改良)
ダクトの前側に開口を形成。穴だらけになってしまったが、推力は確実にアップ。また、3セルに備えてモータにヒートシンクを取り付けた。

実際に体育館で飛ばしてみた。2セルでは、常にフルスロットルの状態ではあるが館内を旋回させることができた。スピードはそれ程高くないがそれでも体育館の中ではぎりぎりの速度。スロットルを絞ると機速が落ちて舵が利かなくなり、何度も脚立の世話になった。3セルでは・・・推力アップによりかなりの速度で飛ぶが・・・体育館の中で飛ばすには速すぎだった。今度広い体育館で飛ばす機会があるので、そのときに再挑戦。
狭い体育館の中を目線の高さでダクト機が飛ぶのを見ながらリポ電池の進歩を実感、すごいと思います。
(2006年6月10日)
広い体育館で飛ばすことができた。
2セルではフルスロットルではあるが自在に飛行可能。3セルにすると・・・体育館の中をかなりの速度で飛ばすことができる。飛行中のスロットルは70%位、時々フルスロットルにする程度であり、推力に余裕があるので飛ばしやすかった。オートカットがかかるまで連続飛行。飛行後の温度はリポ(40℃)、モータ(55℃)であった。→動画
(2006年6月24日)
手前が私の1号機、塗装済みなのがOさんの2号機。
2号機は最初からリポ3セルを前提にFeigao 12mm 5300+EDF-40を使用。初飛行時にロータ1枚が吹っ飛んでしまった。現場でロータ2枚を抜いて3枚ロータにしてみた。推力は低減したが飛ばす分には問題なかった。最後のほうでは垂直ホバにも挑戦していた(瞬間的に成功)。本人大満足。
Oさんも機速を落とさずに飛ばすのに苦労していたのでトリムの設定方法をアドバイス。
私の方は2セルで飛ばす練習。条件さえ整えば(微風時)目の前を(目線の高さで)8の字旋回させることができるようになった。ジェット戦闘機らしくて格好いいです。(2006年7月8日)


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