EPP機



<タイヨーゼロ戦>

15年前
ブラシレスモータを搭載したタイヨーのゼロ戦が高速で飛ぶのを見たのは阿蘇の飛行会で15年前。持ち主のごくらくトンボさんに色々と教えてもらって製作。面白い機体だった。当時はブラシレスモータを手巻きしていた時代、トリイさんから材料を譲ってもらって自作した。ハイドロフォームも流行っており何でもありの時代だった気がする。
その後、バルサ機の製作が主となりEPP機から離れてしまった。ところが、熊本の甲佐では依然と流行しており、製作方法も進化している様子。機体はオークションで見かけるが最近高騰気味とのこと。製作意欲が湧いてきたので再度トライ。
幸い2機のゼロ戦を確保。1機はオークションの中古で2000円(安いらしい)+送料、もう一機は仲間が大事に取っておいた新品を強奪。ついでにムスタングとライトニングも確保(改造済み)。まずはオークションのゼロ戦から改造。
メカ
モータ:ハッカーA10、アンプ6A、サーボ4g×3、Frskyの4ch受信機、リポ2セル450mAhを準備。新規購入はサーボとリポ電池。
ペラは4.75インチから6インチまでの各種ピッチがあり適当に選択できる。
基本仕様
エルロン2サーボのラダー固定。甲佐ではエルロン1サーボが主流のようだが、工作が面倒なので見栄えは悪いが2サーボとした。4gマイクロサーボは以前よりはしっかりしているようなので問題ないと思われる。
この機体は水平尾翼の取り付け角に起因して頭上げがひどく、ダウンスラストとエレベータトリムで抑えて飛ばしていたが、最近は水平尾翼の取り付け角を変更して対応するとのこと。尾翼の前方を楔形にカットして約2mmの楔を挿入した。
主翼にはカーボンロッドを埋め込んで剛性を確保、上反角を落とすために主翼の根元を楔形にカットして再度接着。左右のカーボンロッドを中央でしっかり接着して上反角を維持。
エルロンの後端は2枚にスライスしてカーボンシートを挿入して接着。ヒンジはムサシノのシートヒンジを短冊状にカットして使用。枚数を増やしてエルロンの波打を低減。接着剤は、スーパーXとスコッチのプラスチック用を使用。今回は瞬間接着剤は使用せず。
左右のエレベータ動翼は1.2mmのピアノ線で連結。
受信機は裸にしてキャノピー内に埋め込んだ。サーボ線を受信機に直結して軽量化。
サーボは主翼及び胴体に埋め込んでスーパーXで接着。外れることはないはず。リンケージは0.8mmピアノ線を使用して直結。ホーンは透明アクリル板を流用。スーパーXで接着。
電池は出来るだけ前側に差し込めるようにした。モータの固定は、マウントの左右を胴体に形成したスリットに差し込んでスーパーXで接着、上下はEPPブロックとグラステープを使って固定することで実現。ペラを回してみて振動が無いことを確認。
完成
サーボ線はキャノピー内に集約してキャノピーを接着。アンテナ線は前方に延びるのでノーコンの心配はないはず。
電池収容部の開口はアクリル板を磁石で固定するようにして閉鎖。
これで完成、全備重量125g、ごくらくトンボさん情報では140g位になるとのこと。モータ15g、配線類を極力直結したので軽くなったようだが、少し後ろ重心なので機首に10g位のウエイトが必要(前重心のほうが高速で飛ばし易いとのこと)。結局135gになる。
舵角は過去のデータからエルロン±5mm、エレベータ±8mmで設定。はたして上手く飛ぶか?(2019年5月21日)
調整完了
飛行場に持ち込んで初飛行に調整。この手の機体に慣れているM口さんに手投げしてもらって発進、ところが頭上げが激しくて墜落。ダウントリムを入れて再度挑戦するもまた墜落。こんなに難しかった??EPPのお陰で墜落しても無傷なのは幸い。そこで機首に5g位のウェイトを追加やっと飛ぶようになった。
実はこれは昨日のこと。
本日、ウェイトを10gとしてようやく思い通りに操縦できるようになった。調整が取れると勿論自分で手投げOK。
飛行する姿はゼロ戦だが垂直尾翼の大きさが気になる。風の影響を受けやすいのでラダー面積を低減するという情報もある。
本日4回飛行、操縦に慣れてきて、最後は着陸も上手くなり滑るように接地。
モータが15gと軽量だが、結局は機首に20g近くのウェイトを追加することになり全備重量145gというのが顛末。
手軽で面白い機体なので当分は遊べそう。(2019年5月26日)
電流測定new
ペラを変えて電流測定。APC 5×5⇒4.6A、APC 6×5.5⇒5.8A
アンプは6Aなので6×5.5でギリギリ。
実際に飛ばしてみた。
APC 6×5.5ではパワフルに飛ぶが、反トルクの影響が出ることと意外に速度が伸びない印象。APC 5×5は反トルクの影響は少なく飛ばし易い。フルスロットルで飛ばし続けることができるので結果的には速度が伸びる気がする。
この機体にはAPC 5×5が正解のようだ。速度を上げるにはKv値の高いモータに変えるのが良さそうだが、レースをしない現状ではこのモータ、ペラで十分。
さすがにハッカーのモータは音が静か。機体の方は垂直尾翼の大きさが・・・これはタイヨーゼロ戦の特徴と考えて気にしないことにした。(2019年6月1日)



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