バルサ電動機




◆ヤングサンダー

(飛行編)

初飛行成功!
山の飛行場で初飛行、少し風があったが無事飛びました。
頭上げの癖が強くスロットルを上げていくとどんどん上昇して行く。後ろ重心のような気もしたが、スロットルを下げると水平に飛ぶ。重心は合っているようなのでエレベータトリムをダウン側に入れて、飛ばしやすいように設定。
舵は・・・ラダーは良く効き、エレベータは適度、しかしエルロンはあまり効かない。この上半角なので仕方ないかも。
暫く4chモードで飛ばして機体の癖に慣れ、着陸も上手くできた。
ラダーオンリーは・・・
2度目は上空でラダーモードに切り替える。機体はどんどん上昇、水平飛行に移るにはスロットルを絞り、高度を下げるにはラダーを切れば良い。
しかし、風の影響を受けやすく、風上に向かうと急激に上昇してしまう。なかなか操縦が難しいです。
宙返り挑戦、風上に向けてフルスロットルで・・・成功。意外に綺麗な軌跡です。次はロール、風下に向かってラダーを切ると回りますが、急激に高度が落ちる。
機速が足らないようなので、フルスロットルからラダーを切ってダイブさせて機速を上げて再度ラダーを切ると、バレルロール成功。
練習を重ねればある程度自在に飛ばせるようになると思うが、基本的には機体の特性と外乱(風)が支配的なので、これを頭に入れて操縦する必要がある。
いや〜難しいです。先人達はボタン打ちで飛ばしていた訳であり、非常にリスキーであることを実感。
でも・・・面白い機体です。(2010年10月10日)
練習中!
本日は北風で風が安定していたので練習に最適。エレベータのトリムを積極的に利用して、スロットル1/2で水平飛行するように設定。相当のダウントリム。
飛ばしやすくはなったが、今度はフルスロットルで宙返りができない。スロットル1/3位で水平飛行するようにすれば宙返りも可能になった。
しかし、風の影響を受けやすく、向かい風ではどんどん上昇するが追い風になると急に降下したりする。
ラダーの効き方は独特。主翼の上半角が大きく、ラダーの操舵角が少ないと復元力が勝ってしまい旋回しない。ラダーの操舵角がある程度の大きさになると突然旋回が始まるという具合。
普通の機体ではEXPを30〜50%だけ設定するので今回もラダーは30%に設定。しかしこの機体のラダー特性では結果的にはリニアに戻した方が操縦し易いことが判明。
本日はかなりの時間をラダーオンリーモードで操縦、少し癖が飲み込めきた。
更に進んで、スロットルを少し上昇する位置に固定して、ラダーの操作だけで(旋回しながら高度処理して)飛ばすこともできるようになった。本当の意味のラダーオンリーだが、風の状況を読みながら操縦する必要がある。これは面白飛ばし方。
風に流されて操縦が難しくなったときは、フライトモードのスイッチ1つで4chモードに戻せるので安心。
この機体、実は4chモードではロール/ループは勿論、延々と背面飛行して逆宙返りもします。モータパワーに余裕ありますから・・・(2010年10月16日)



(製作編)

ラジコン黎明期
1965年頃のラジコン技術を見るとラダーオンリー機やエルロンオンリー機の記事をいくつも見かける。
安定性の高いラダーオンリー機でループ/ロールを行っていたらしく一体どんなものか興味があります。
館林氏の「ヤングサンダー」(1965年4月号)や工藤氏の「アトラスジュニア」(1965年8月号)が09クラスで手軽に製作できそう。今回は全日本陸上機大会のシングル部門で優勝したという「ヤングサンダー」の製作に挑戦してみようと思っている。
図面は折り込み図が残っているので拡大すればOK。
機体は電動機でエレベータ、エルロンを装備し、ミキシング機能を使ってラダーオンリーモードに変更することを計画中。(2010年8月8日)
図面準備完了
折込図をキンコーズに持ち込んで拡大。担当してくれた若い女性の店員はなかなかのキャラ。
立て続けに「古そうな図面ですね」「これは何ですか」「材質は」「飾りですか」「本当に飛ぶんですか」「すごい」・・・そして最後に目盛りにスケールをあてて自慢げに「完璧な拡大でしょ」・・・確かに期待通りの拡大になっていました。A0サイズに拡大で945円也。
1965年頃のラジコン技術にはラダーオンリー機の操縦方法が図解されています。ロールは勿論ですがスプリットSやスピン、更にはテールスライドもできていたようです。(2010年8月11日)
リブ製作
リブは2mmバルサから左右あわせて16枚を製作。ベニア板に挟んでカットしていくだけなので簡単です。(2010年8月18日)
胴体
胴体は3mmバルサで製作、基本的に現行のムサシノ機と同じ構造なので手慣れたものです。
脚は以前製作したスカイカンガルー号の余った部品を流用。驚いたことに、この機体にピッタリと収まります。
脚の長さも図面通り、この時代の設計寸法がその後の機体のベースになっているようです。すでに部品の共通化が図られていたのでしょうか。
タイヤはマトリックス製のアルミホイールを用意、雰囲気があります。(2010年8月22日)
主翼
主翼は現行機のスカイカンガルー号と同じ製作方法で翼端ねじり下げを付けた。
この機体の特徴は翼端の曲線、これも上手くできた。胴体に主翼を載せると期待通りの造形が現れました。
重量
主翼は連結前の段階であるが左右合わせて110g、胴体は脚を取り付けて120g、合計230g。この機体の飛行重量は1100〜1300g、この重量で飛ばすにはかなりのウエイトが必要と思われる。
本物のエンジンを取付けてモータで飛ばすのも面白いかも。(2010年8月28日)
強力な助っ人現る!!
先日の大分の電動機の集いで、大分の小橋さんと知り合うことができました。ラジコン歴50年の大先輩、ラジコン技術にも幾つか投稿されており、サーマル工房では「からくり名人さん」と呼ばれています。
当然シングル機の経験もお持ちです。私がヤングサンダー号のことを相談したところ、丁度、オーバーザレインボー(今回、私の持っていた図面を提供)で同じようなことを構想中とのことで以下内容のメールを頂きました。

『オーバーザレインボーは、小生もラダーオンリーで飛ばしてみたいとも思っておりますが、ラダーオンリーはやはりボタン打ちでないと感じが出ないだろうなあと思案もしています。この点は貴殿様は経験がない訳ですが、今のプロポでどうやってボタン打ちを再現しようかと時々考えています。ツーでラダー右、OFFにしてラダーは左を通ってニュートラル、ツ・ツーで右を通って左、OFFでニュートラルです。エンコンはエンジン自体のスローが殆どききませんでしたが、3点目又はごく短い1点で、ハイとスローを別のエスケープメントで切り替えていました。これでもループ、バレルロール、インメルマンターン、スプリットエス位は出来ていました。ただ、ラダーオンリーで一番難しいのは方向を保って、かつ、水平飛行をすることでした。エスケープメントはインターネットオークションで安く入手できそうですが、これを使うかどうか、悩みも多いです。懐かしいなあ、遥か昔が。』

強力な助っ人が現れました。宜しくお願いします。これは楽しくなりそうです。(2010年9月9日)
主翼連結
エルロンサーボはいつものように1.5mmベニア板に取り付けて主翼に固定する構造とした。
左右の主翼はカーボンシート+バルサで形成したカンザシを使用して連結。
尾翼は4mmバルサで組み上げて主翼と共に胴体に載せてみると、最近の機体よりも水平尾翼の幅が広い独特のフォルムが現れました。
この状態280g。モータやアンプ等は手持ちの物が流用できます。(2010年9月12日)
ぼちぼち進行中
モータマウント製作、主翼ねじロック取付、ラダー/エレベータサーボの取付を完了。
主翼は当時のままのゴムバンドで固定することも考えたが、ラフな着陸をするわけでもなく、ヒューズ機能は必要ないのでテトラのウイングロックを使用。
主翼の前側にはダウエルを設けて位置決め固定する構造を採用。
胴体スペースは広いのでメカの搭載は楽勝。(2010年9月18日)
生地完成
主翼の取付け部材を組み込んで位置決めして接着。エルロン部をカットして生地完成となった。
リポ電池3セル1300mAhを含めて全てのメカを搭載して650g。
フイルムはオラライトを使用するのでさほど重量増にならず、750g程度で仕上がる予定。(2010年9月19日)
フイルム貼り中
本日は晴天ながら強風、こいうい日はサンディングに限ります。
徒歩1分のいつもの場所に荷物を運んでサンディング開始。目の前はジョギングコースなので色々な人が通り過ぎます。本日は家具職人という人が声をかけてきました。バルサ材にさわるのは初めてとのことで機体をまじまじと観察。道具のことやら何やら話は尽きません。2時間弱でサンディング終了。
帰宅後にフイルム貼りを開始。オラライト1本で主翼、尾翼までは貼り終えたが、胴体はぎりぎり。無理をせずに本日は胴体を残して終了。(2010年9月25日)
フイルム貼り完了
胴体のフイルム貼りを済ませて基本的にフイルム貼りは終了。主翼を固定して水平尾翼のアライメントを微調整して接着。
尾輪はオリジナル図面の通りピアノ線で製作して取り付け。残るは動翼の取り付けのみ。
重量は(メカを除く)機体だけで430g。
サーボ4個:40g、アンプ:30g、モータ+ペラ:100g、受信機:10g、電池:100gとすれば合計710gとなった。
機体のデザインは思案中、レトロな雰囲気をねらっている。当時のラジコン技術で頻繁に見掛ける市松模様は必須かな。(2010年9月27日)
機体は完成
動翼を取り付けて機体完成。レトロな雰囲気が出ています。
手元のカッティングシートを並べて機体デザインを検討中。青色又は緑色の市松模様が良いかも。(2010年9月29日)
リンケージ
エルロンはピアノ線にて連結、もちろん2サーボです。
エレベータ/ラダーはテトラのカラーワイヤ(M)を使ってワイヤー引きとした。この機構は軽量で確実に動作します。
ほぼ完成!
動翼のホーンは全て航空ベニヤから切り出した。このクラスの機体では、ホーンの長さは動翼表面から10mmとすれば適当な舵角が得られます。
これで基本的に完成!舵角の設定も完了したので飛ばせる状態になった。
重心は、1300mAh3セルのリポ電池を搭載すると、何と前縁から63mmの指定通り。
元々エンジン機で重〜いメカを搭載する機体なので重心が心配だったが、ワイヤ引きが功を奏したようだ。ラッキー!
全備重量は予定通り750g。
あとは機体の装飾と気になる箇所の手直しが済めば初飛行です。この機体、間違いなく安定して飛びます。(2010年10月2日)
操縦方法
フライトモードを使用してラダーオンリー機を実現。
モード1:通常の4CH
モード2:エレベータ/エルロンのD/Rを零%としてラダーオンリーとする。スロットルはリニアに動くようにするが、大中小の3段階を実現したいところ。
モード3:強風用にスロットル→エレベータにミキシングをかけて中スローではダウン気味に設定、風があっても水平飛行できるようにする。実は、館林さんは、競技大会では機械的にミキシングをかけてこのような強風対策をしたという記事を見つけましたので、邪道ではないかもしれません。(2010年10月2日)
これで完成・・・とします
胴体にはオラカバ赤のラインを貼り付けた。ゴエモンさんにはカッティングシートの水色で市松模様を切り出してもらいました。毎度毎度ありがとうございます。
実際に貼り付けてみると、赤と水色の配色が最悪。市松模様は電池ハッチや尾翼にも貼るつもりだったが断念。主翼上下面と端面に貼り付けるにとどめた。
自分のセンスのなさにがっかりです。初飛行が上手くいったら胴体の赤いラインを剥がして別のデザイン/色に変更しようかとも考えている。
・・・でもって、完成!とします。ぱちぱちぱち。(2010年10月4日)
※ごくらくトンボさんからバルサ製ダミーエンジンの搭載を進言されています。前向きに検討中!
手直し
気に入らなかったオラカバ赤のラインを剥がして、オレンジ系のシートに変更したところ、水色との相性が良くなり満足できる配色となった。
電池カバーにもシールを貼り、胴体にネジ止めするようにした。尾翼にはクロッツのシールを貼りつけて古さをアピール、アンテナは輪ゴムで尾翼に引っ掛けるようにした。
これで本当に完成!!(2010年10月5日)




◆P−38ライトニング

(飛行編)

初飛行ニ成功セリ!
初飛行に臨む前に、まずは一式陸攻とツーショット。良い感じです。同じ1/16のスケール。
リポ電池を搭載してスイッチオン、何度も舵を確認して、スロットルオン。機体はするすると滑り出して程なく離陸。
お〜飛ぶじゃん・・・ちゃんと操縦できるじゃん・・・それもノートリムとは驚いた。癖もなく旋回時に巻き込むこともなく、おまけにかなり低速で飛ばしても失速に入る気配も感じない、これは捩り下げのお陰と思われる。
途中から少し異音が出始めて、下品な共鳴音になってしまったのが残念。(モータマウントの問題でした)
上空ではロールもこなしたが軸の通ってないバレルロール、これが逆に実機のビデオでみたのと同じ光景でした。
暫し飛ばした後に着陸へ。引込脚を出して着陸コースにのせて少しパワーを入れた状態で、滑るように着陸、何と無傷でご帰還でした。
一式陸攻でも感じたが、左右ペラを反転させる双発機はトルクが打ち消されるせいか真っ直ぐ飛び、離着陸も変に機体が傾くことがないので操縦が簡単。
いや〜予想外に良く飛びました。ギローズのキット、製作は大変ですが素性が良いというのが実感です。次のコルセアも期待がもてます。
設定情報
エルロン:上10mm、下5mm EXP50%
エレベータ:上10mm、下10mm EXP50%
重心:25%
※何れもキットの図面には記載がない。重心は作図法で求めた25%で問題なし。(2010年5月3日)
モータ改造
初飛行で異音を発したモータであるが、原因はモータ本体とべース部(写真で右側の赤色の部分)との間の連結が上手くいかないため。モータ本体のステータ支持部の円筒部材をベース部に差し込んで固定するが、両者の接触面積が不足してモータ本体がぐらついてしまう。
同じような特性の別のモータは手配済みであるが、ダメモトでエポキシ接着剤で固定してみた。その際、ベアリングを保護するためにベアリング全体にグリースを塗布してから作業。で、実際に回してみると振動もなくスムーズに回るようになった。これはいけるかも・・・次回に期待です。
ただし、ベース部を固定すると機体への固定方法を工夫する必要あり。外缶が邪魔になってネジ留めが難しくなります。

オークション
このキットはギローズを取り扱っておられる出品者:shingo04052000さんから購入。出品者さんに初飛行のことを連絡したところ、この機体の写真をオークション用の写真として使用していただけることになった。
Yahooオークションで「P−38Lライトニング」で検索するとヒットします。何だか嬉しいです。(2010年5月5日)
モータの性能は
実際と同じリポ電池3セル850mAhを搭載し、自重と釣り合う状態で電流を測定すると11A、フルスロットルで18Aとなった。
フルスロットル近くで右側のモータの軸がぶれ出して、一瞬、ストールのような状態になった。フルスロットル状態ではストールから抜けだして回り続けるが、不安。飛行中はどうなるのだろうか・・・。
ペラのバランスをとると振動は少なくなったが、フルスロットル近辺では振動が残ってしまう。
左側のモータはフルスロットルまで綺麗に回るところをみると個体差だろう。このモータ、この機体にぴったりなので惜しいが、やっぱり別のモータに交換するのが正解のようだ。(2010年5月6日)
モータ交換
新しいモータは Waypoint 2205 1100Kv、エアクラフトのバーゲン品で1980円/個、最初のE−MAXのモータよりも小振りだが、モータ自体の剛性は高く滑らかに回転。
E−MAXのモータでは振動が出て殆ど中スローで飛ばしたが、それでもそこそこの速度で飛んだのでE−MAXよりも小型でもOKという読みがある。
モータマウントはバルサブロックで製作して機体に接着、これにモータを固定。
ペラをGWS8040の3枚として回してみると、2個で10A。う〜ん、負荷が軽い・・・フルスロットルで自重と釣り合う程度か・・・。
で・・・ペラをGWS9050に交換して先端を1インチだけカットし地上クリアランスを確保。この状態では13AとなりOKレベル。
モータは振動無く滑らかに回ります。
このモータに用意したコレットはロングタイプ、先端にねじ穴が形成されている。このねじ穴を利用すればキット付属のプラスチック製のスピンナーを取付け可能。スケール感アップです。(2010年5月22日)
スピンナー取付け
キットに付属のスピンナーを成形。表面を軽くサンディングし、例のミッチャクロンを塗布してポリカのシルバーで塗装。
これで塗料が剥げることは無いはず。
実際に機体に取り付けて回してみた。モータは滑らかに回転し、スピンナーは偏心することなく問題なし。次回の飛行に期待が持てます。(2010年5月25日)
ミッション終了!
コックピット内の配線を隠すカバーを取り付けて写真撮影。スピンナーのお陰で完成度高くなりました。
パイロットはキット付属のプラスチック部品を型にして紙粘土で製作。着色してコックピット内に固定です。
これで本ミッションは終了。製作過程も飛行性能も文句なく楽しめました。(2010年5月30日)
飛ぶには飛びますが・・・
新しいモータで飛ばしてみた。地上から離陸しましたがパワー不足、ほとんどフルスロットル状態で飛ばすことに・・・・。あと2〜3割パワーアップが必要です。ただし、モータは静かで共鳴音もしっかり聞こえました。
モータのKv値とペラサイズの制限があるので対策が悩ましい。GWSのペラ1060をカットするか、もしくは4セル化かな〜。
なかなか完成とはいきません。でも少し前進しました。(2010年6月5日)
4セル化
ハイぺリオン850mAh2セル×2個を使用して4セル化。電池は機首部に縦に配置、上手く納まったが、コックピットに入り込んでしまい、一先ず搭乗員には降りてもらった。
ペラは安全を見てGWS3枚8×4を1インチカットしたもの(7×4)を装着、電流は13Aで190Wとなった。フルハイでも異常な振動も無く引きも強く、いけそうな気がします。(2010年6月13日)

比較
ハイペリオンの3セル850mAh(4セルと同じシリーズ)にて同じペラで電流を測定してみると、9.5Aで110W。
4セル化によって電流で1.4倍、電力で1.7倍となりました。この数値は3→4セル化の際の参考になります。

これでOK
本日4セルで飛ばしてみた。3セル時に比べてパワーに余裕があるので飛ばすのが楽になった。暫くフルパワーで飛ばしてみたが異常なし。正直、もう少しパワーがあればと思う場面もあるが贅沢な悩み。これでOKとします。
低空で旋回する姿はしびれます。(2010年7月10日)
泣〜爆弾となりました
前回の着陸時に片側の引込脚の受け部に亀裂が入ってしまった。これまでの飛行では問題なかったが、少しラフな着陸をしてしまったようだ。
小型機の引込脚ではつきもの、着陸を上手くやれば何とかなると思っていたが・・・やはり・・・爆弾となってしまいました。
ショックを吸収できる機構が必要、まずはタイヤ交換を考えている。(2010年7月13日)




(製作編)

<パート2>

動力系
気になる電流は・・・、GWSの8×4の3枚ペラ、リポ3セル3300mAhを使って測定してみると、片側のモータで最大10Aであった。予想通りの数値、暫く回してみたがモータからの発熱も少なく運用上問題なさそうである。一安心。
リポ電池は軽量化をねらってVXG3の1100mAhを用意した。35Cなので理論的には40A近く流すことができるようだが、今回は左右モータ合わせて20Aなので余裕でしょう。(2010年3月10日)
飛行場で主翼の前縁等の気になる箇所をサンディング。その後、エルロン/ラダーのフイルム貼り完了。これで機体後部の重量が定まったので重心合わせが可能になり、リポ電池jの固定位置/方法を決めることができる。(2010年3月14日)
少し進捗
エルロン/エレベータサーボを取り付けた。これは予定通り完成後には外部に露出しないものとなった。
左右胴体のフイルム貼り完了。ここに取り付くプラスチック部品の合わせ部を微修正中。ここは納得できるまで修正。(2010年3月22日)
フイルム貼り完了
中央胴体と主翼にフイルムを貼って全体が完了。フイルムはオラライトを使用。
全体を組み立てると・・・良い感じ。一式陸攻の胴体とツーショット、同じスケールの両機が並ぶのは珍しいのでは。ブヨン基地上空の再現が近づいてきました。
現在のところ630g(リポ電池除く)、目標750gが現実のものになりそうです。
ところでブヨン上空で一式陸攻を護衛した零戦はどの形式でしょうか。ネットで調べても??です。ご存知の方、情報求めています!(2010年3月30日)
進捗は・・・
プラスチック部品を取付て造形が完成。リポ電池を固定できるようにして配線類を束ねて・・・キャノピー内に上手く納まった。
重心の関係でリポ電池はなるべく前側が好ましいがスペースの関係で主翼上になってしまった。少し重りが必要、残念。
あとはリンケージを残すのみ。来週は塗装できそうです。(2010年4月18日)
おおよそ完成!
プラスチック部品の合わせ面をポリパテで埋めて塗装へ。塗装方法はミッチャクロン+ポリカーボネート塗料の組合せで行った。
この組合せは塗料の食いつきが良く、3Mのマスキングテープで剥がれることもなく好都合です。
・・・で、こんな感じで塗装完了。リンケージも完成して、基本、飛ばすことができる状態になりました。
コックピットの中は未完成、付属のプラスチック部品やパイロット等を駆使して見栄え良いものに仕上げるつもり。
外観もマークや番号等を貼り付けて実機感を出したいと思っている。初飛行は連休中かな〜。(2010年4月24日)
これで完成!
重心合わせすると機首に思いのほかウエイトが必要になることが判明。急遽、リポ電池を細身の3セル850mAhに変更して、前側に固定した。これで少しのウエイトの追加で重心合わせOK。
全備重量740g、ほぼ目標の重さになった。
シールを貼り付けて完成!コックピットは手つかず、無事飛んだら着手する予定。
いよいよ初飛行に臨みます!(2010年5月2日)



<パート1>

一式陸攻の成功に気を良くして・・・
乗りかかった船で同じスケールのP−38と零戦を製作することにした。まずはP−38、ギローズのキットをオークションで落札。本日手元に届いた。このキット、図面や説明が充実しており、引込脚の製作方法も記載されている。色々と構造を考えるのも楽しいものです。
参考になる記事
http://www.gomodelrc.com/p-38.html
引込脚のカバーも開閉、凄い工作技術です。(2010年1月20日)
製作開始
ギローズのキットは3機目ですが、1機目(セスナ)は途中で投げ出し廃棄、2機目(ステアマン)は完成しないまま放置。
キットの様子は分かっているので驚くこともないが、ダイカットの精度は悪いです。(2010年1月24日)

胴体が半完成、このままでは華奢なのでバルサプランクとする予定。
主翼
実機と同様に強烈なテーパ比の主翼、見るからに失速しそうなので、ねじり下げを付けて製作しようと考えている。
左右のリブは同じ形状になるように加工を施して準備完了。(2010年1月27日)

主翼は図面上で組み上げるが、左右の図面が添付されているので同じものを作る心配がない。この手のキットでは前縁材に恐ろしく重いバルサ材が入っていることが多いが、今回は幸い良質のバルサだったのでそのまま使用。
組み上げると、何と左右とも同じ重さ、片翼21gでした。
最終的にはバルサプランクを予定している。
尾翼
元々ゴム動力機、Uコンまでは想定されているが(コックス049)、ラジコンの場合の記載は無い。動翼はディスプレイ用のスケールモデルの場合と同じように製作して、ヒンジ方式やリンケージ方法は現物に合わせで考えていく予定。
基本的な構造体が完成
ここまでは瞬間接着剤+硬化剤だけで組み上げた。予め全体的な構造を理解した上で作業を開始したお陰で、ほぼノーミスで作業完了。この状態で重量99g、まだ剛性不足です。
翼幅100cmのテーパ翼、上手く飛ぶのか不安です。(2010年1月31日)
水平尾翼
機体後部の剛性を担う水平尾翼であるが、捩りに弱く、動翼を切り出すともっと顕著になった。バルサプランクを検討したが重量の問題あり。
まずはトラス構造で補強したところ、意外に効果あり。バルサプランクは不要と判断。サンディング前ではあるが重量は、
水平尾翼:14グラム、垂直尾翼:2個で8グラム
となった。
引込脚
引込脚は3脚必要。機体の大きさからGWSのRG−MMNを2組入手。重さは12g。この脚はピアノ線の受け部が補強されており、ピアノ線も2mm→2.5mmに変更されている。
現物を見ながら胴体への取付け方法を思案中。この構造が決まれば胴体のプランクに進めます。(2010年2月6日)
軽量化へ方向転換
骨組みが出来上がった主翼を眺めると・・・翼面積13dm2程度、強烈なテーパー比・・・これは軽量化しないと失速して墜落の憂き目にあいそうな気がしてきた。
徹底的に軽量化する方向で製作を続けます。まずは引込脚のべースはカーボン板を貼り付け補強。EPP機の製作の際に集めたカーボン素材が活躍します。
実はモータ/アンプも軽量なのを探し当てています。サーボも6gクラスを使用します。(2010年2月8日)
方針決定
リンケージで悩ましいのがラダー。スケール感を損なわないように2サーボを予定しているが加工が大変に思える。ラダーを固定してシンプルにしたらどうか・・・。
以前、改造したタイヨーのP38はラダー固定で結構上手く飛んでくれた。今回は左右逆ピッチのペラを使用するので離陸時にグランドループで悩むことも無く、上空でもラダーの当て舵が無くても真っ直ぐに飛んでくれると踏んでいる。
また、左右モータを独立して制御できるので、ミキシングを使って左右のペラの回転数をラダーに連動させることも可能。意外とペラの回転差だけで地上で方向転換出来るのではないか?
こんなことで、ラダー固定とすれば製作が簡単になりトラブルも無くなると・・・・期待しています。一歩前進!(2010年2月10日)
搭載メカ一式
今回もKKホビーさんからメカ一式を取り寄せた。約40グラムでKV値1200のモータは一個880円、10Aアンプは1390円と双発機にも優しい値段です。引込脚サーボは作動角120度で正転用と逆転用を選択でき、値段は540円。大丈夫か??
これらのメカ一式で約270グラム。リポ電池と配線一式があれば飛ぶ状態になります。
このキットはプラスチック部品が豊富でパイロットや引込脚のカバーまで付属している。機体に関わる最低限のものに限ると約90グラムになる。
機体は引込脚の取付ベースを組み込んだ状態で約120グラムとなっている。ここまでの重量は約480グラム、リポ電池120グラムとすれば約600グラム。
参考までに一式陸攻は30dm2の1600グラム(53グラム/dm2)で結構ゆっくり飛ぶ。これと同じ翼面荷重にするためには700グラム、バルサプランクとフイルム、それに塗装が加わるので700グラムは難しそう。最終的には750グラム程度かな〜(2010年2月11日)
胴体プランク中
プランクは1mmバルサを使用するが、綺麗な曲面を出すのは難しい。胴枠やストリンガーに無理に沿わせると滑らかな曲面は難しい(プランク前に完璧にサンディングすれば別ですが・・・)。コツが分かれば少しは上手く貼れるようになります。
タイトボンドは百円ショップで仕入れた注射器を使って塗布、使用量を抑えることができる。
途中ですがプラスチック部品を取り付けて見ると結構な面積を覆うことができる。隠れる部分は手抜きができます。
モータのマウント部、裏側は航空ベニア+ガラス繊維で補強、表側には航空ベニアを接着済み。(2010年2月14日)

コックピット部のプランク終了。下面には引込脚用にスリットを形成、引込脚ユニットも上手く納まった。
今回はバルサプランク時に注射器を使用してタイトボンドを塗布。こうすると2枚のバルサを突き合わせて接着する際に余分なタイトボンドがバルサ表面に付着することが無くなる。
一式陸攻の製作時、バルサ表面に付着したボンドを乾燥前にこまめに拭き取らなかったので突き合わせ部周辺のバルサが硬化してサンディングに苦労した。
今回はバルサ表面にボンドが殆ど付着していないのでサンディングが楽です。(2010年2月17日)
胴体のプランク完了
エレベータは右胴にサーボを搭載することとした。ピアノ線を通すためのフレキチューブを事前に組み込んでからプランクを済ませた。プランクが済むと捩り剛性が格段に高くなった。
全てのプラスチック部品を取り付けてみると雰囲気がでてくる。モチベーションが上がります。
次は主翼のプランク、ここは上面だけプランクする予定だが、剛性次第だが裏面をプランクする必要があるかも。
やはり道具
プラスチック部品、特に3次元曲面になると普通のハサミやカッターナイフではカットが難しい。今回はプラスチック部品が多いのでタミヤの曲線バサミを入手。さすが専用ツール、綺麗にカットできます。やはり道具。(2010年2月21日)
バルサ機を製作する時の道具はこんなもんです。ピンセットは小さな部品を接着する等の色々な場面で大活躍。
尾翼回り
水平尾翼は胴体に形成したスリットに差し込み、垂直尾翼は水平尾翼に形成したガイドに沿って挿入して固定するようにした。
意外と強度があるのでフイルム貼り後にエポキシで接着すれば問題ないように思われる。
自立
引込脚を取り付けて、ピアノ線の脚を機体と干渉しないように加工。書けば簡単ですが、2.5mmのピアノ線なので手で曲げるのが難しくワイヤベンダのお世話になった。
コックピットの前側は上下にカット、ここにリポ電池を搭載する予定。同時に引込脚のメンテナンスが容易になる。
仮組ですが機体が自立しました(パチパチ)。
引込脚のリンケージ完了
サーボは正転/逆転用が選択できるFree Wing 120°ミニサーボを使用。左右対称にリンケージできるので工作が楽になった。
ギヤチャンネルから同時に3個のサーボを動かすので電気的に微調整できないので機械的に調整。
サーボは重心位置も考えて全て機首側に配置。ピアノ線の曲げ方に少しコツが要りますが、微調整して上手く作動するようになった。このサーボは1個540円ですが今のところ問題なく作動。
一番の懸案事項が解決、これで次の工程、パテ埋め、サンディングに進むことができる。
この機体、引込脚を運ぶためにあるような気がします(笑)。(2010年2月28日)
主翼のプランク
主翼の表側を1mmバルサでプランク。捩り下げは3度、治具を準備して大胆に一気にプランク完了。
翼端側では剛性が少し不足気味、裏面はDボックスで補強しようか・・・。(2010年3月2日)

裏面はフルプランクせずに前縁部のプランク+リブキャップという構成にした。これでも剛性は格段に向上。
フルプランクしない第一の理由は主翼内を通る配線を容易にするため。
エルロン切り出し
エルロンは適当な大きさにカットして縁材を接着して成形。エルロンサーボは主翼内に横置きするつもりだが寸法的にギリギリ。現物合わせで構造を決める必要がある。
サンディング〜
全体的にバルサパテを塗ってラフにサンディング。表面は1mmバルサなので注意が必要。一度全ての部品を取り付けて、矛盾のないことを確認して最後にもう一度サンディングする予定。
サンディング後に軽くクリアラッカーを塗布、バルサ表面が少し硬くなると共にその後の作業でバルサパテが衣服につくのを防止。
3つの胴体のうち中央のコックピット部が主翼に接着して固定。配線用の穴は事前に形成しておいた。
左右の胴体は後々の引込脚のメンテナンスを考えてボルト固定とした。
主翼内に、エルロン/エレベータ/アンプ信号線/アンプ電源線/引込脚の配線を通した。アンプは主翼内に配置して配線を簡単にした。モータの取付も完了。
エルロン/エレベータサーボ以外は取り付け完了。引込脚は、他の部材と干渉することなく上手く作動。
作動の様子はこんな感じです。→動画
本日までの重量はプラスチック部品まで含めてジャスト600g、これにリポ電池100gとフイルム/塗装が加わるので、当初予想した750gは少しオーバーしそう。
エレベータの表面をバルサプランクしようとも考えているがどうしようかな〜。(2010年3月7日)


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