バルサ電動機



◆リトルホーク

(3号機製作)

準備完了
手元の1号機は製作から既に1年半を経過、飛行場に持ち込む回数が多く飛行時間は既に14時間超え。手に馴染んでいるので少々無茶をしても言うことを聞いてくれます。対称翼のお蔭で表裏関係なく色々なことができるのも魅力。
欲しいという仲間の要望に応えて3号機を製作することにしました。
メインギヤはムサシノの島崎さんに頼み込んでプレーリー号のものを5脚送ってもらいました。このメインギヤは強度十分で20クラスまでは使えます。
手元のバルサの在庫を調べると3mmが不足。木村バルサからは入手が難しいので、カシオペアのシートを購入。割高ですが良質です。
図面を引っ張り出して構造の復習。最も手元に実機があるので、構造の確認は容易です。
主翼
まずはリブカット、テンプレートがあるので小一時間で20枚完成。(2015年6月16日)

翼形は対称翼、組み立ては後縁部を10mmだけかさ上げすると概ね上手くいきます。矩形翼で慣れた構造なので1時間程度でここまで進行。もちろん捻じれないように重しで押さ込みながらの作業になります。(2015年6月18日)
骨格完成
プランクの突合せの個所には予めスクラップバルサを接着しておくと接着強度がアップ、手で持った時にバキィということもなくなります。左右の翼を上反角2度で接合、今回も捻じれの無い翼が出現。(2015年6月23日)
胴体進行中
胴体はバルサ3mmと5×5mmの角材で製作、いつものように胴体を閉じる前にリンケージを済ませておきます。
メインギヤの支持部をベニア板で製作してエポキシで接着。(2015年7月5日)

主翼固定
主翼は定番のテトラのウイングロックで固定する。取り付けベースは3mmのベニヤで製作。勿論、エルロンホーンとの干渉が無いように位置決めします。
胴体完成
モータマウントは3mmベニヤを組み合わせて製作。この構造は現在運用中の1号機を踏襲。強度の問題なし。
主翼の前側ダウエルの受け部を取り付けて胴体の生地完成。この胴体、3mmバルサで組み上げているので剛性が高いです。
生地完成
水平尾翼は、3mmバルサの骨組みを1mmバルサでサンドイッチする構造。最近よく使う手法で軽量で剛性の高い尾翼となる。垂直尾翼は5mmバルサから切り出し。
これで必要な部材は全て完成。次はサンディングです。(2015年7月16日)

主翼カバー
2mmバルサでカバーを製作。曲線が上手くつながるように下駄を履かせます。
尾翼の固定はカーボンロッドのピンを併用して行います。位置決めと強度アップ可能。
これでサンディングは概ね完了。気になるところをパテ埋めして最終的なサンディングをすればフイルム貼りに進めます。この状態で重量は320g、前作同様軽量です。(2015年7月26日)
フイルム貼り
製作着手から時間が経っているのでスピードアップ、一気にフイルム貼り終了。蛍光灯下でオレンジ色に見えるが、実際はオラカバの赤色。裏側は青色の3色を使用。
以前作ったアトラスジュニアと同じようなオーソドックスなデザインで視認性が良さそう。
メカ積みすれば飛行可能。あと一息(2015年8月2日)
完成 
メカ積みはいつものやり方で迷いも無くをササッと完了。電池ボックスの蓋は磁石で固定。閉める際にカパッと気持ちの良い音がします。
手持ちの受信機で実際に作動させてみると問題なし。後は現場での作業になります。
これで完成です。初飛行は8月8日(大安)に決定!(2015年8月6日)
飛行成功
まずは私のリトルホーク号と2ショット。赤色が映えて視認性良好。
初飛行までは私の責任範囲、重心50mm、ペラAPC10×5Eで、スロットル上げると軽々と離陸、トリムを取って様子を見ると、少し舵の効きが悪い印象。舵角を抑えすぎたからか。
オーナーさんに変わっると@旋回時に巻き込むAパワー不足、との指摘あり。
着陸させて私と同じ設定、ペラ10×7Eで重心60mmに変更。これで巻き込みの癖が改善されパワーも適度になり、飛ばしやすいとの評価に。重心60mmが正解のようです。
その後、オーナーさんは何度も上空へ、かなり満足された様子。良かった〜。大成功、末広がりの大安でした。(2015年8月8日)




(飛行編)

初飛行 成功
初飛行は曇天ながら無風の絶好の条件で行うことができた。毎度のことながら舵の方向を何度も確認してスロットルハイ。
機体は滑らかに離陸して上空へ、少しアップ側にトリムを取った以外はノートリム。
第一印象は、真直ぐ飛ぶこと、一言でいえば「糸を引くように」飛びます。この大きさで驚きですが大ぶりな尾翼のお蔭か。
対称翼なので正面でも背面でも同じように飛ぶので、当時よく見た背面ローパスを簡単に再現できます。
着陸は下手に吊るのではなく、滑るように接地させると上手くいきます。
本日は4回飛行、特に糸を引くようなきれいな離陸は癖になります。また素晴らしい機体に出会えました。
設定情報
重心:62mm
舵角:エルロン±10mm エレベータ±8mm ラダー±25mm 各舵EXP25%位

本日ペラは9×4を使用。パワー不足気味だったので帰宅後に電流測定すると15A(160W位)、やっぱり(汗)
印象としては10×6以上を使用すると垂直上昇するはず。(2013年11月2日)
ペラ交換
APCの電動用に交換、10×5Eで十分な引きがありこれで飛ばしてみることにした。このペラではカタログ上26A、実際に測定すると20A、この差は何か今のところ不明。使い回しのアンプ(HiModel 30A)に問題があるのか?電流計が壊れた?追及中(2013年11月6日)
調整完了
アンプをOSの30Aに交換。立ち上がりが滑らかになりモータ音も静かになった印象。それでも電流は10×5Eで22A、カタログ値に届かず。電池の問題かな。尾翼に当時の写真でよく見るL字のマークを入れて視認性向上を狙う。
本日飛ばしてみると、このペラで適度なパワーとなった。オーバーパワーではないので上手くスピードに乗せる飛ばし方が要求され、これが面白い。背面ローパスは高度をかなり下げることができるようになった。
本日8回飛ばして調整完了。飽きない機体なので飛行場に毎回持参することになります。(2013年11月9日)
その後
飛ばす回数が増えるに従って中華製のタイヤに異変が・・・。表面がボロボロ、何だかな。手元にあったスポンジタイヤに交換。
最近ペラをAPC10×7に交換、速度とパワーがイメージ通りになり、小気味よく飛びます。(2014年2月17日)



(製作編)

小型曲技機
最近製作製作するのはスケール機が多く、移動も含めて少し気を使うので、もう少し気楽に飛ばせる機体が欲しい。
発泡機を導入してみたがやはりフィーリングが合わず廃棄。そこで古いラジコン技術の製作記事の中で以前から気になっていた館林さんの「リトルホーク」を選択。当時の宣伝記事では小型アクロバット機となっています。「スカイビーバー号」も気にはなりますが・・・。
いつものようにキンコーズで図面を原寸に拡大して、翼型のテンプレートを製作。モータはOS製の3815-1000(エンジン15クラス)を使用予定。このクラスでも品質が良さそうです。
バルサ材はストックがあるので比重を考えながら製作できます。被覆はテックスフイルムを使用して絹張り様の仕上げを狙います。
今回は是非欲しいという方がおられるので2機同時に製作となります。構造が単純なので意外と早く完成となりそうです。(2013年7月30日)
リブ完成
2mmバルサで片翼10枚、2機分の40枚の切り出しカット終了。(2013年8月1日)

主翼製作中
2機分の主翼を同時に製作。対称翼なので正確に作るために少し工夫が必要、捻じれ歪みの無い翼ができています。(2013年8月6日)
進行中
主翼前縁を真直ぐに仕上げるために事前にラインを引いておきます。左右の翼を連結、カンザシを使っているので強度があります。
暑いので製作も進みません。(2013年8月26日)
胴体
胴体は現在のムサシノ機と同じ構造、スカイカンガルー号に付属の主脚ピアノ線がそのまま使えます。側板に3mmバルサを使用し、胴枠は5×5mmのバルサで組み上げて必要な補強を施すと十分剛性を確保できます。エンジン機ではないので振動の問題がないのでこのような単純な構造でOK。
リンケージは最近多用している空野式のフレキチューブ+0.8mmピアノ線、この段階で組み込んでおきます。
胴体1本が完成です。(2013年9月6日)
尾翼完成
・・・と言っても、5mmバルサをカットしただけですが。最近の機体に比べて尾翼は大ぶりです。(2013年9月11日)
生地完成
本日頑張って2機分をサンディング、やっと生地完成となりました。2機とも約270gと軽すぎ(笑)。当時の記事によると19エンジンの4ch仕様で1400g。大きなリポ電池で重量を稼ぐとしても、道のりは長いです。(2013年9月29日)
主翼取り付け
主翼は2本のダウエルとウイングボルトで固定。本機は中翼機なので主翼中央のカバーが特徴。これをバルサで組み上げて整形。
これで本当に生地完成。いよいよフイルム貼りです。(2013年10月5日)
フイルム貼り開始
オラテックスの白を準備。実際に貼ってみると、構造が単純なので作業が早いです。(2013年10月14日)
1機分が完了
重量:機体+サーボ3個で435g、モータ+ペラ等で200g、アンプ50g+アルファで計750g
リポ3セル2600mAhで約210g、3300mAhで約260g
頑張っても1000gです。(2013年10月15日)

1号機完成間近
尾翼と動翼を固定して、残る作業はリンケージと塗装だけとなりました。この時点で重心をチェックすると、少しテールヘビー。リポ電池の搭載位置を少し前にすればOK。それでもタンク位置にはアンプが載るだけでスカスカです。
大ぶりの尾翼は存在感十分、良い飛びをしてくれるのは間違いなしです。
さて、2号機のフイルム貼りに入りませう。(2013年10月17日)
2号機も完成近し
フイルム貼りが完了、1号機と同じレベルになりました。
しか〜し、同じ作業を繰り返すのも飽きるもので疲れます。2号機はリンケージまで済ませて、塗装は依頼者の方にお任せすることにしました。宜しく!(2013年10月20日)

完成
2号機はリンケージまで済ませて納品。大事に飛ばして頂ける方なので安心しています。
1号機の塗装は1960年代に多用された格子柄は外せません。メンテナンスハッチを空色で塗装。オラテックスは塗料ののりが良いので下地処理は不要です。マスキングテープを駆使してマスキング。
主翼と胴体には、ファイヤーレッドでラインを入れるに留めた。当時の雰囲気が出てきました。
垂直尾翼に格子柄を入れると更に締まると思います。初飛行までには塗装しておきたいところ。
これで完成です。パチパチ!(2013年10月27日)
メカ類の配置
リポ電池は3セル3300mAhを使用。ベニヤ板で電池搭載用のベッドを作成。受信機はベッドの下側に配置したので配線がすっきりしました。アンプは燃料タンクの位置に配置。
スピンナを使用して、電池の写真の位置に取り付けると重心は指定通り、電池搭載用のベッド等の重さが加わって、全備重量は1000gジャストとなりました。(2013年10月29日)


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