バルサ電動機



ハイパーキャット26

(飛行編)

初飛行
毎度のことでドキドキもしませんが、舵の方向を何度も確かめて、スロットルを上げるとすぐさま離陸してまっすぐに糸を引くように上空へ、この時点で性能の良さが分かる。ラダーのトリムを右に3コマだけ合わせてトリム調整完了。
リトルホーク号の低翼版というだけあって、同じような性能を持ち合わせており、同じように低空で失速することなく自在に飛ばすことができる。
ペラはAPC9×6E、おそらく最大電流20Aくらいだが、上空で機体を吊ること、そこから上昇することができるので、あえて10インチにする必要はない。緩急をつけた飛ばし方はハイパーキャットが勝る。リトルホーク号よりも少し薄翼(最大翼厚いリトルホーク30mm、本機27mm)であり、重量は少し軽く(リトルホーク920g、本機860g)これに起因するのかもしれない。
ナイフエッジは本機の方が癖がなくやり易く、ローリングサークルも然り。
舵角は、設計図に記載の通りだとおとなしめ、20%程度増やすと面白そう。
約7分飛ばして3セル2200mAhのバッテリで残量50%。3セル1600mAhにすると−60gで800g、翼面荷重35gとなる。次回試してみる予定。
本日5回飛行、このなかでは異様な挙動を示すことがなく、大満足の初飛行となった。(2016年8月7日)
微調整
主翼の左右で重量が異なっているのを修正。5gのウエイトを取り付てバランスが取れた。
また、飛行時にサイドスラストの不足を感じることもあったので、ワッシャ1枚分だけサイドスラストを増やした。
外気温で伸びたフイルムにアイロンをかけ直しておいた。今後はあまり伸びないはず。
これで微調整完了。素直な機体なので後は飛ばして楽しむだけ。
以上でハイパーキャット26の製作記事は終了。(2016年8月19日)
調整OK
サイドスラストの調整が功を奏して、まっすぐに垂直上昇するようになった。高い位置でトルクロールに入れて1回転、リトルホークで難しかった技ができるようになった。
時折もう少しパワーが・・・と感じることもある。10インチのペラに変えるのも有りだが、9インチ(APC9×6)の方が機体が暴れない(トルク負けしない)ので飛ばしやすいのも確か。パワーコントロールを上手く行ってパワー不足を補うのが正解のような気がする。(2016年8月21日)
惨事 
先日、飛行中にエルロンに異常発生、突然動いたり動かなったり・・・急遽、ラダーを使って着陸態勢に入れて水平状態の時に草の中に突っ込むことに成功。大破を覚悟で機体のもとに、被害は、ペラと胴体の前部左側の破損。胴体の右側は折れただけで分離はしていなかった。
主翼は無傷、ペラと胴体の破損で衝撃を吸収してくれたようだ。
この機体、側板は3mmバルサで必要以上に補強をしていない。これが幸いして主翼の前方の弱い箇所がシンプルに折れてくれて助かった。
実は、ハイパーキャット50も墜落時に主翼の後側を固定する部材がうまく外れてくれて被害が最小限であった。主翼ゴム止めの機体なら主翼が外れることで主翼の被害を最小にできるが、ネジ止めの機体でも、必要以上に補強しないことで同じような機能を果たすことが分かった。
主翼の取り付け部の周りはシンプルな構造にするのが良いことを体感。
修理自体は簡単。捻じれが無い状態で瞬間接着剤で固定。裏側は、エポキシを塗布してヒートガンで加熱してバルサにしみ込ませた状態でバルサ材を貼り付けて補強。
表側はパテで細かな凹凸を埋めてサンディングしてフイルムを貼って完了。殆ど分からない程度に復元できた。
今回の惨事の元凶は、エルロンのコード。最初からはめ込みが固く、交換しようと思いながらそのまま運用したのが原因。飛行前にエルロンが作動せず、一度、主翼を外して差し込み直したが、これが中途半端な接続になり、作動したりしなかったりの状態につながった。
これを機会に、他の機体の延長コードもチェック!(2016年12月30日)



(製作編)

QRP
今ではキットを入手するのも困難なQRPの機体。4st26を搭載して緩急自在の飛行性能を楽しむことができた・・・らしい。これまで実物を見たこともなく、おそらくリトルホーク号の低翼版ではなかろうかと勝手に想像している。
飛行場で仲間のテトラのサーカス20を飛ばさせてもらってその飛行性能に関心。同じ低翼の矩形翼、このハイパーキャット26の飛行性能も期待がもてる。
図面は・・・幸い、Mr. スクラッチビルダーのweb工房さんが昨年末に製作されており、図面をお願いしたところ快諾、早速、図面が届いた。有難うございます。当然、製作記事も参考にさせてもらいます。
機体の写真も拝借、リトルホークと同じような緒元だが胴体が細身なので少しこぶりに見えるとのこと。
実は、すでにハイパーキャット52の図面を頂いておりこれもいつか製作予定。
材料
バルサ材をはじめモータ/アンプ/サーボ類、タイヤも手元にあるので別途購入するものは無いはず。
まずは主翼リブのカットから・・・。(2016年6月24日)

リブカット完了
今回は2mmバルサにコピーを貼り付けてカッターナイフで切り出し。精神統一をして一気にカット、修行のようなもの。翼型はオリジナルかな?この翼型が緩急自在の飛びを可能にするのか・・・。(2016年6月28日)
主翼
対称翼の製作はリトルホークで何度も経験、後縁のかさ上げを上手く行うことが肝心。いつものように重石とアルミアングル材を駆使して捻じれないように注意しながら製作。
プランク材は手元に多く残っている1.5mmバルサを使用。剛性アップを狙って少し比重の高いバルサを選択。
作業はサクサクと進行。
骨格が完成 。今のところ順調。
枯渇気味のバルサ材を求めて週末にホームセンターめぐり。5×5mm、5×10mmを中心に多くの角材を入手。三角材が欲しいがさすがにホームセンターには在庫無し。東急ハンズでもバルサ材の在庫は少なくなっている。
今後、バルサ材をどのように入手するか頭の痛い問題。(2016年7月4日)
胴体
側板は3mmバルサから切り出し。胴枠は5×5mmのバルサ角材を使用。基本的にタイトボンドと瞬間接着剤で接着。適所にべニア板とエポキシを使用・・・と、従来通りの工法。
主翼のロック部材と前側のダウエル受け、主脚取り付け部材はべニアで製作。
生地完成
エンジンマウントは4mmべニアで製作。爪付きナットも埋め込み済み。 
リンケージは1mmノイズレスチューブ+0.8mmのピアノ線、これもいつもの方法。
胴体の底面は3mmバルサ、上面は5mmバルサで閉じて、胴体完成。
ラダー、エレベータも製作して生地完成。この段階で270g、リトルホーク号とほぼ同じ重さになった。(2016年7月10日)
主翼の固定は、図面では前部および後部をネジで固定するようになっているが、手慣れた方法に変更。前部は2本のダウエルで胴体に固定するようにした。
エレベータ/ラダーはハイテックのHS-81、実績のあるサーボ。
電池用のハッチは燃料タンクの部位に形成。マグネットを使用して固定する予定。
コックピット後方のヘッドレストは積層したバルサから切り出しで整形。本機のデザイン上の特徴部分の1つ。
サンディング完了 
本日、飛行場でラフにサンデング、帰宅後、気になる箇所を手直しして徒歩1分の河川敷で仕上げのサンディング。何時もながらつるつるの手触りがたまりません。
モータを仮付けして重心チェック、テールヘビーで無いことが確認でき一安心。(2016年7月18日)
フイルム貼り完了
フイルムはオラカバのブライトイエローとホワイト(裏)、構造が単純なので短時間で終了。
ヘッドレストは細く切ったフイルムを使用。重ね合わせ部が気になるが遠くから見ると問題なし。(2016年7月24日)
組み立て完了
尾翼の固定は2mmのカーボンロッドを使用して、胴体+水平尾翼+垂直尾翼を一体的に固定する方法を採用。強固かつ軽量。
動翼を接着して完成。ヘッドレストを接着、形になってきた。 コックピットは白色、少し変化があって良いかも。キャノピーはオープン式となる。
重量
機体+メカ+電池(3セル2200mAh)で880g。電池固定用のベッドの製作は必要だが、最終的には950gを切るのは間違いない(翼面荷重約40g)。飛行性能に期待が持てる。
デザインを考えないと・・・文字+キャラクター(猫)かな?(2016年7月27日) 
リンケージ
いつもの方式、慣れているので非常に早く作業完了。
エルロンサーボはヘリの余りもののコロナのデジタル929MG、問題は起きないはず。
電池マウント
これもいつもの構造。前側は防火壁に接着した受け部材に差し込んで固定。
アンプはOSの30Aを使用。実は同じくOSの40Aを用意していたが、予定のスペースに収まらないことが分かって急遽、他の機体から拝借。アンプはマウントの下側に配置。冷却は・・・おそらく問題ないと思う。
電池カバーは磁石で固定。閉じる際にカパッという音がします。
完成
風防を取り付けて完成。
機体の名前と猫の足跡でも作成して貼り付ける予定。
重心は追加のウエイト無しでOK。舵角はD/Rを設定することなく指定通り。今回は勘が冴えました。
全備重量は、アンプの軽量化のおかげもあり、860g 翼面荷重37gとなった。
いつでも初飛行OK (2016年7月31日)


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