バルサ電動機



飛燕10

(飛行編)

初飛行
初飛行はシルバーの機体が苦手な曇天、日の丸が目立つので問題はないはず。舵の方向を確認してスロットルオン。軽々と離陸して上空へ。トリムはエレベータを2コマだけダウン方向へ、他はノートリム。
スタンドオフスケール機というだけにスポーツ機のような運動性と安定性を備えており、飛ばして面白い機体。持参したハイパーキャット10と同じように飛ばすことができる。上空から加速して低空ローパスして上昇・・・スカッとします。
着陸は簡単、それほど伸びないので目の前に降ろすことができ、無傷で帰還。
固定脚だが飛行中はあまり気にならなかった。スケール感と運動性を楽しめるので飛行場に持っていく機会が増えるはず。
 
設定情報
舵角 エルロン±5mm、エレベータ±10mm、ラダー±30mm 
重心:63mm
電池:リポ3セル1600mAh、モータ:OS3810、ペラ:APC9×6E
(2017年3月5日)
快調
スケール機ですが癖がなく思い通りのコースを飛んでくれる。機首が絞られており抵抗が少ないので、スロットルを絞っても水面を進むような延びのある飛行感覚。ムスタングに通じるものがある。
満足度の高い機体。唯一の欠点は、着陸時に何故か主脚カバーが割れること。それも左側だけ。グラスで補強したところ割れることがなくなり無敵となった。(2017年3月22日)



(製作編)

飛燕
大戦機は引込脚の破損が問題になり通常での運用に難がある。さらに10クラスの小型機になると、ますますハードルが高くなり、最後は固定脚として飛ぶ運命になることが多い。
一般に入手が容易な引込脚のユニット使用して実用に耐える機体を目指して選んだ機体はテトラの飛燕10。スタンドオフスケール機なので飛びは問題ないはず(飛ばないことには話にならない)。
構想
引込脚ユニットはOK模型スープラリトラクトU10を使用。これを運ぶ機体は、
軽量化:電動化に伴いべニア材はバルサ材に置き換え
主翼フルプランク:リブキャップは意外に目障り
スプリットフラップ:実機並みの大きさとして低速着陸を実現
尾翼フルプランク:軽量化及び剛性アップにより綺麗な旋回を実現
カーボン素材:脚周りとフラップに使用予定
全備重量:800g リポ3セル1600mAh
と、構想は立派。
メカ一式はファンフライ機のズリン10から移植予定。結局ファンフライ機が冷遇されることになる。
最近のテトラのキットには電動化のための部材が付属し、仕様が記載されている。これによるとモータは3810で同じだが、電池が3セル2200mAhでアンプが50Aのものが推奨されている。これで 重心が合うとすれば、1600mAhで30Aのアンプとすると機種にウエイトが必要となる。
ますます尾翼周りの軽量化が重要になる。腕の見せ所かもしれない。(2016年10月10日)
胴体
テトラ独自の捻じれ防止治具のお陰で正確な胴体を製作できる。
電池は丸鷹のピッツと同じく胴体下面から挿入する構造を採用。ピッツでの製作方法及び寸法が参考になる。
電池用ベッドは取り外し可能としてメンテナンスを容易にした。リポ3セル1600mAhを搭載できる大きさとした。
リンケージはいつもの方式。サーボはマイクロサーボ コロナDS-929MG として、これに合わせて位置合わせ。
胴体の事前準備終了。プランク材を接着すると胴体は完成となる。(2016年10月16日)
主翼
主翼はフルプランクを前提に作業開始。
製作自体は非常に簡単。斜めリブが入るのでプランク材無しの状態でも剛性が高く、捻じれる心配がない。斜めリブの効果は恐るべし。おかげでフルプランクの作業が容易になる。
左右の翼を連結して骨組み完成。 
プランク材は、キット付属の材料を利用して(前縁からスパーまで)、後半部分は2mmの幅広バルサを貼り付け。
設計図の説明では、後縁材は湿分で変形しやすいので瞬間接着剤を使用するのがベスト とのこと。素直に従って接着、確かに変形しなかった。
これで主翼のベースが完成。これに引込脚、スプリットフラップ、サーボ類を組み込むことになる。ここからが面白い作業。(2016年10月23日)
進行中
引込脚及びサーボベッドの工作完了。サーボの延長コードも貫通済み。
残りのフラップは基本構想あり、試作して問題なければ組み込む予定、(2016年11月1日)。
計画変更
引込脚のサーボをOK模型のR2611としてリンケージを完了。うまく作動はするが、引込脚ユニットの機械的強度が不安で大きな外力が加わるとうまく作動しないのが目に見えている。耐久性がないと実践配備できないので、今回は引込脚を断念(苦渋の選択)。フラップも取りやめてキットの仕様で製作することにした。残念だが飛ばないことには意味がないので・・・。(2016年12月4日)
再開
ようやく製作を再開。主翼は、引込脚用の部材を取り外しサーボ用の穴をふさいで固定脚仕様に変更完了。プランク中(2017年1月10日)
生地完成
気を使う主翼ダウエルの製作も上手くいった。さくさくと生地完成、しかし、問題が発覚、主脚取り付け部の一部の部材の装着忘れ。外力がかかる部位なので無視できない。仕方がないので主翼表側のプランクの一部に穴をあけることにした。上手く工作すれば痕跡は残らないはず。(2017年1月15日)

サンディング準備
フィレット部をラフに形成、今回もごくらくトンボさんから頂いた湾曲ナイフが活躍。逆Rの形成が楽にできる。
ラジエータ部の後部を胴体に接着。前部は主翼に取り付くが、こちらは現物合わせでフイルム貼りのあとで接着することになる。
全ての部材が揃ったので、仮組み立て。スタンドオフスケール機なので写真で見る実機とは異なるが、それでもスケール感がある。
全体を眺めると、良く飛びそうな造形、進空が楽しみ。(2017年1月22日)
サンディング終了 
胴体の側面は平らなのでスケール感が損なわれるが作りやすさを優先して我慢。それでも上面は頑張って丸く成形。
電池取り付け部はすでに完成、胴体下面を開口して電池ベッドがうまく取り付くことを確認。
カウリングとキャノピが取り付くことを確認してサンディング終了。次はフイルム貼り 。(2017年2月5日)
フイルム貼り開始
フイルムはオラライトのシルバーを使用。手持ちがあったのでこれを先に消費。しかし熱を加えると裏の糊が少しベタベタする。作業上は特に問題はないが、新しいフイルムと比べると裏紙も変色。このシルバーは長期在庫は好ましくない様子。
胴体を除いてフイルム貼り終了。サンディング時の気合不足で、凹凸が残っている。仕上がりはかけた時間に比例するので仕方ない。
胴体の座席周辺に着色。完成近し。(2017年2月12日) 
フイルム貼り完了
胴体は3次元構造なのでフイルム貼りのテクニックが必要。今回はオラライトのシルバーでフイルム厚が薄いので重ね合わせ部が目立たない。こういう場合は無理をせず曲率の大きいところは分割して貼るのがコツ。
水平尾翼を固定するために仮組みし、前から見ると主翼と水平尾翼が水平でないことに気付いた(今更・・・)。普通なら水平尾翼側で修正するが、今回は主翼が水平になっていないのが明らかなので、ダウエルを修正し、隙間の空いた側のフィレットの裏面に1mmのバルサを追加して辻褄を合わせた。何と間抜けな・・・。
主脚および尾そりを取り付けて自立。次は艤装!(2017年2月20日)

モータ取り付け
モータは防火壁に対して嵩上げのために6mmのべニヤを介してを取り付け。事前に位置決めしておいたので作業は簡単に終了。
キット付属の日の丸をはると急に飛燕っぽくなってきた。デカールは最大限利用して塗装の手間を省いた。
プラ部品の塗装も完了。この段階で組み上げて悦に入るのは毎度のこと。
キャノピー等のプラ部品を固定し、電池ボックスを仕上げてリンケージを済ませれば完成、3月中には進空できます。
ここで重量を測定すると785g、800gを切ることができたので翼面荷重は43g。大ぶりな尾翼と相まって安定して飛ぶことは間違いなさそう。(2017年2月25日) 
完成 
電池は機首下側から差し込む方式。開口が少し大きかったような・・・この方式はピッツで実績があり電池が落下することはない。アンプは電池の裏側に配置。このレイアウトでこれまで冷却の問題が発生したことはない。
エルロンは通常の方式、エレベータ/ラダーはいつもの方式。ホーンは航空べニヤから切り出して着色。見た目優先。
メカ室は2サーボと受信機だけなのでスッキリ。受信機はベルクロでしっかり固定してメカトラブルを回避。
そして完成。精悍なスタイルです。全備重量は800gと予定通り。(2017年3月4日)


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