バルサ電動機



1/2A ムスタング

(飛行編)

モータ交換
もともと高速飛行を目指してハイペリオンの1919モータを搭載したが思ったほど速度が出ず、おまけにモータ自体から騒音あり。ベアリング不良と思われるが修理不可。
そんなことで普通のモータに交換。機首が絞られているのでモータサイズの制約があるが、28mmのモータを付属のマウントを使ってフロントマウントにしてみた。
最初は古いモータ(写真中央)を搭載。確か一式陸攻に使ったものだがこれも騒々しい。飛行中にはそれほど気にはないが折角なのでE−MAXの新しいモータに交換(写真左側)。こちらは静か。
ペラは8インチを使用。地上からの離陸も簡単。上空ではやはりムスタングという飛びっぷり。50クラスの安定性は望めないが十分楽しめる機体に変身。
高速仕様のサウスポーと2ショット。収まるところにおさまった。(2020年5月24日)
サーボ交換
前回の飛行でエルロン方向の安定性が今一なのでサーボを交換。実際に飛ばしてみると安定性が格段に向上。
最初にエルロンい使ったサーボはトリム1コマに反応しないことが判明。そのためニュートラルでの位置が微妙ずれるようだ。9gサーボで適当なもので良かろうと考えていたのが原因。トリム1コマに反応するか否かをチェックする必要性を痛感。エレベータはもっとシビア。良い勉強をさせてもらった。(2020年5月31日)


初飛行
初飛行は風の穏やかな絶好の条件。舵角は念のための大中小を設定。地上からの離陸を試みたが、地面に足を取られて難しい状況。尾輪固定式はこういう時に不利。仕方なくO野さんに手投げしてもらった。手を離れた機体は軽々と上空へ。
トリムはエルロン方向に少し、その他はOK。上空では中スローで十分。ロール、ローパスを楽しんでフルスロットル!モータ音が甲高くなりそこそこのスピード。しかし、思ったほどスピードが出ない。ペラは6×4、もう少し負荷をかけたほうが良いと皆さんの意見。そうだと思った。
目の前をローパスで何回も往復。スケール感あり、これだけでも楽しい機体。
そして着陸、ラダーがあるので機体の姿勢制御が容易で、足元に着陸。ところが足元に近すぎて翼端が自分の足に接触、ヤバ!ふとみると主翼の前側が胴体から分離、ダウエルが綺麗に折れていた。そのお陰で無傷で帰還。
最後にトラブルはあったが、納得の初飛行となった。この機体、スケール感と抜群の飛行性能を備えておりお勧め。とはいっても最近ではオークションへの出品もなくなってきた。このシリーズ、誰か再販しないかな。
今回はM村さんが飛行中の写真を撮ってくれた。デジカメなのでピントが甘いが飛行中の雰囲気が伝わってくる。
テトラの飛燕10と2ショット。飛燕の翼幅110cmなので少し大きい。存在感ではムスタングに分あり。
ダウエル交換
主翼ダウエルは3mmの竹ひご、製作時に3mmカーボンロッドに変えようともしたが、元の設計を尊重して交換しなかった。
これが正解、足に接触した時に竹ひごが折れて「ヒューズ」の機能を果たしてくれた。これが設計者のセンスで、経験に基づいていると思う。
折れたダウエルをドリルで排除し、新たばダウエルを差し込んで接着して元に戻った。大事に至らず良かった。(2018年5月27日) 
レーサー
前脚を前方に出して地上からの離陸に成功。M口さんのエンルート・シーフェリーとパイロンレース。シーフェリーは薄翼で速そう。しかし、GWS系の柔軟なペラを装着。勝てるかな〜、結果は、ほぼ同じ速度、薄翼なので伸びがある。
ムスタングは厚翼だが機首が細く、高回転型のモータを搭載しているので勝てると思ったが。このモータは結構な発熱。長時間フルスロットルで飛ばすとやばそう。次の対決では気を付けないと。
その後、地上からの離陸の寸前、フルスロットルの状態で前方につんのめってペラが地面に接触して急停止。と同時にアンプが燃えてしまった。残念。機体が無傷だったのが救い。すべては上手くいかないもの。手投げに限ります。(2018年6月3日)
アンプ交換
安価なアンプを購入。40Aで 2千円、燃えたアンプは22A、20g近く重いが電池を少し後方に配置することで重心OK。念のためにアンプと電池との間に断熱材を挟んでおいた。
手投げ
推力は十分あるので自分で手投げ、上手くいった。これで安心して飛ばせる。
今回もM口さんのシーフェーリーとレース、安価なアンプなので高速回転に劣るのか又はモータの発熱が心配でフルスロットルを躊躇するのが原因で本日は負け。数分の勝負ですが面白いです。いつか上空で接触する気がするが、この刺激がたまりません。
着陸は完璧、これまでほぼ無傷で帰還。
部屋での置き場所も決まり、マルタカのハーフタイプのムスタングの完成!(2018年6月10日)



(製作編)

パイロン機
ラジ技のデータベースでいつも気になるのがパイロン機、特に石神純一氏設計の「ハーフA パイロン機」。COX051搭載のムスタングレーサー。
主翼翼型はプログレッシブ翼の翼端ねじり下げ、製作に工夫が必要で少し面倒くさそう・・・などと考えていると、そういえば手元にあるマルタカの1/2Aムスタングのキットで代用できないかと閃いた。
機体の大きさはほぼ同じ、軽量化すれば高速で飛んでくれるはず。このムスタングは翼幅が90cm、小さいので、将来的には視力の問題も絡んでくるので益々飛ばすこともなくなるはず。箪笥の肥やしにしても仕方ないので、パイロン機として活躍してもらうことにした。
さらにメカ類はすべて揃っているので直ぐに着手できる。
モーターは、ハイペリオンのP1919-04、エアクラフトの昔のHPにデータが残っていた。
3セル、APC 6×4Eで22A、19020回転となっている。速度は推定120km・・・早いのか遅いのか??
モータ、電池を図面上に配置してチェック、無理なく収容できそう。(2018年2月26日)
胴体
製作自体は簡単。しかしモータの搭載方法が問題。機首はカウリングではなくバルサブロックであること、さらに振動低減のためにモータをバックマウントで搭載することが理由。
機首が絞られているので組み立て後に前方からドライバを差し込むことは無理。結局、モータははめ殺しとした。従って、この時点でスピンのクリアランスを微調整して機首部を閉鎖。
この機体は2〜3チャンネルが想定されているのでラダーは固定式。上空ではこれでもよいが、着陸時のことを考えるとラダーは必要。
ミニサーボなら搭載スペースで悩むこともないのでラダー付きとした。リンケージはいつもの空野式、フレキチューブを固定して終了。胴体を閉鎖して完成。この機体で最も難しい作業完了。(2018年4月30日)
主翼
主翼はフルプランクとして製作。プランク材を作り、直接リプの位置を書き込んで組み上げる。プランク材の表面は事前にサンディングしておくと仕上がりが綺麗になる。
上面プランクから製作を開始、構造が単純なので作業は早い。主脚の支持部を組み込んで下面プランクを接着。その際に後縁に治具をあててねじり下げを設定。 
左右の翼はムサシノ機のように突き合わせて接着するようになっている。強度が不安なのでカンザシを使って連結。ここだけはエポキシ接着剤を使用。図面に指定の翼端リブの高さになるように治具をあてて固定して接着。
この段階で全ての部品(電池も含む)の重さを測定。600g弱、フイルムが加算されるがうまくいけば600gの前半になるかもしれない。
まずはエルロン材が重いので軽量化を図る必要がある。(2018年5月3日)
エルロン
翼端エルロンになっておりバルサ材が重いのと相まって重さ38g。これを軽いエルロン材に変えてテトラのエルロンホーンSを使用して重さ16g、22gの軽量化に成功。
生地完成
ラジエータダクトを作って生地完成。主翼ダウエル部の加工を済ませて胴体と主翼を合体。
一番の関心事は重心位置。この機体はエンジン049〜10となっており重心位置が読みにくい。実際にすべての部材を所定位置の配置して重心を確認すると、リポ電池の位置調整で上手く重心が合うことが分かった。
現時点ではエルロンの軽量化が功を奏して560g。600gちょうどで完成するかもしれない。翼面積は14dm2なので翼面荷重は43gとなる。(2018年5月6日)
 
細部の工作
モータへの吸気口を兼ねた電池ハッチはM3ボルトで取り外し可能とした。空気の流れを良くするためにモータマウントに大きな開口を設けた。
垂直尾翼は三角材で固定する。仮止めして整形。尾翼のバルサ材は3mmと薄いが良いバルサが使ってあるので捩じり剛性がある。置き替えせずに元の部材を使用することにした。
サンディング
主翼中央前側の整形部材は2mmバルサを積層した。ブロックで作るよりは工作が簡単。サンディングを進めながら気になる箇所をパテ埋めしたり作り直したりと、時間がかかるが面白い作業。
主脚を取りつけて自立。現状でも全備重量560gを維持できている。(2018年5月6日)
一区切り 
サンディングがほぼ終了。主脚の固定は図面通りネジ留め。エレベータの左右連結も指定通り3mm丸棒を使用。捻じり剛性は十分ではないがオリジナルを尊重。ムスタングのデザインは完成されているといつも感じる。
暫く放置してバルサの癖が出たところで最終仕上げへ。(2018年5月9日)
動力系
モータはハイペリオンのP1919、F104に搭載したが結局は進空できず、その後放置状態。コネクタを半田付して実際に回してみた。
モータはしっかりと固定したので振動なしでスムーズに回る。ペラは6インチ、高回転型モータらしくレスポンスが良い。推力も十分あるようなので一安心。
モータの冷却用の開口を胴体下部に形成、冷却は十分か?(2018年5月15日)
フイルム貼り完了
オラライトのシルバーを使用、このフイルムは過去からと良く使っているので癖は把握している。ムスタングは胴体の側板がフラットなのでフイルム貼りは易しい。
主翼下部のラジエータ回りは胴体と上手くつながって違和感なし。気になる点は主翼と胴体の見切り線、元々フィレットなしで設計されているので仕方ないが、塗装で上手くごまかせないかと考えている。
次は艤装、どこまで拘るかな〜。現時点で全備重量は600gジャスト、重量的には余裕あり。設計図にはエンジン049〜06で800gとなっているが本当に飛んだのだろうか。(2018年5月20日)
デカール
キットには主翼及び胴体の国籍マークと計器のデカールが付属。製造から20年は経過しているはずなので粘着性が疑問。一部を剥がして粘着性をチェックするといけそうな感じ。実際に貼り付けてみると綺麗に貼りついてくれた。
マークを入れるだけでも完成に近づいている気がする。
機首の排気管はバルサと竹ひごで製作、雰囲気がでている。キャノピーは実機に比べて大きいかな?ここは気にしないことにする。ヘッドレストも装着。
視認性の点から派手なノーズアートが欲しいが、フリーで使えるものは意外に少ない。検討中。(2018年5月22日)
リンケージ
サーボを固定してリンケージ。今回は0.8mmのピアノ線を直接エレベータ及びラダーホーンに接続。そのために各ホーンの位置をピアノ線が作動中に撓まない位置に微調整して接着。ガタのないリンケージとなった。軽量な機体にはこの方式でも問題ないはず。
べニアから切り出したホーンはシルバーに着色。見栄え向上。
エルロンサーボは主翼の後方に配置してリンケージを最短にした。マイクロサーボのメリット。
アンプ及びリポ電池をマジックテープで固定。これで飛べる状態になった。全備重量は615gと大健闘!
ノーズアートはいくつかを獲得、個人使用なので著作権は勘弁してもらうとしよう。週末に飛行予定。万一に備えて手投げ要因も確保。(2018年5月24日)
 



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