バルサ電動機



クイッキー


(製作編)

クイッキー
昔〜三和からキットが出ていたが実物を見たことはない。10年くらい前にクイッキー380として確かKKホビーから販売されていた。実際に飛ぶのを見たが水平飛行から突然、下を向いて撃沈となった。ゲテモノ中のゲテモノ。
このところスケール機の製作ばかりで気分転換が必要。こんな機体を色々考えながら作っていくのも楽しいはず。
ラジコン機の動画を見て研究。縦安定性は良さそうだが、スロットルを絞って吊り気味に飛ばすと不安定になるようだ。小径のペラを使ってパワーをかけながら飛ばせば問題ないと踏んでいる。着陸は伸びるが今の飛行場なら上手く降ろせそう。
三和のキットは翼幅1300mm、複葉機と考えると大ぶり、そこで翼幅900mmとして重量1kg以下で製作することにした。
図面はouterzoneからダウンロードしてキンコーズで拡大。図面を眺めると、主脚がカナード翼の両端に取り付くことと、尾輪が後方に伸びて操縦可能になっていることが製作上の課題と思われる。この機体は離陸時にグランドループに入りやすいようで、尾輪の再現は必須。
バルサの在庫を調べると主翼のプランク材に使う1.5mmが不足、20枚ほど調達して第一歩を踏み出したところ。(2019年1月21日)
製作開始
リブの切り出しからスタート。テンプレートを使ってカナード翼24(12×2)枚、主翼28(14×2)枚を一気に成形。荷重のかかるカナード翼には4×4のヒノキのスパーを使用。
カナード翼、主翼ともにフルプラン。プランク材は1.5mmのバルサ、プランク材にスパー、リプの位置を直接書き込んでこの上でリブを組み上げていく。胴体の側面は特異の形状、3mmバルサから切り出し完了。
カナード翼
翼型は半対称でテーパー翼、捻じれないように適当なかいものを使って組み上げていく。構造が単純なので製作は早い。
厚翼でリブの数が多く、さらにヒノキのスパーを使っているので剛性は高いが、問題は主脚の固定方法。図面では該当箇所にべニア板を貼り付けてここにピアノ線を固定してトーションバー機能を実現するようになっている。
主脚の成形も含めて検討が必要。(2019年2月3日)

メインギヤ
この機体の場合、着陸時の衝撃吸収は1)メインギヤのトーションバー機能、2)タイヤ、3)カナード翼自体のたわみで行うことになる。意外にメインギヤにかかる衝撃荷重は少ないのではと考えている。
そんな訳でメインギヤは少し小径の2.6mmのピアノ線で製作、この径ならワイヤベンダでの成形が容易。メインギヤの機体への取り付けはプラ製のクランパーを使用。
カナード翼側の受けは5mmベニヤをエポキシで接着してしっかりと固定。これで懸案の部位が完成。上手く機能するはず。(2019年2月6日)
カナード翼続き
左右翼を接合。カンザシはべニア板+カーボンを積層して強度を確保、エポキシ接着剤で左右翼をしっかり固定。ヒノキのスパー+フルプランクで剛性充分。下半角のついたカナード翼が出現。
主翼
作り方はカナード翼と一緒。ねじり下げを少し設定。低速時の失速を少しでも遅れることを期待。翼弦短い!(2019年3月10日)

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