バルサ電動機



丸鷹 ゼロ戦


(製作編)

シリーズ
丸鷹のハーフAシリーズは、ピッツ/ムスタング/コルセアと製作して飛ばした。軽量メカとリポ電池のお陰でどの機体も良く飛ぶ。先日、15年ぶりにタイヨーゼロ戦を作って飛ばした。デフォルメされているとはいえ飛ぶ姿はなかなかのもの。そんなことでハーフAシリーズのゼロ戦を作ることにした。
この機体は時々オークションに出品されるが結構な値段で落札される。どうしようかな〜と考えていると、おもちゃの町の正太郎さんが持っているのを思い出した。図々しく譲って欲しい旨のメールを送ったところ快く承諾して頂いた。お礼は次回の来福時のおもてなしとすることにした。感謝!
キットの状態は良好、カウリング、キャノピーも問題なし。
製作方針
1)引込脚をどうするか?経験的に10クラスの引込脚は脆弱で着陸時に破損する可能性が高い。コルセアを飛ばしてみると上空では意外に脚は気にならない。ということで悩むことなく固定脚を選択。
2)ラダーはどうするか?もともとラダー固定が想定されている。コルセアではラダーを可動にしたので着陸時の操作が容易。尾輪も可動なので離陸も容易。よってゼロ戦もラダー可動式を選択。問題はラダーへのリンケージ。ラダーは水平尾翼よりも高い位置にあるのでリンケージが水平尾翼の上を通ることになり見栄えが悪い。コルセアも同様であるが、コルセアの場合はラダーのヒンジラインが水平尾翼よりも前方にあるのでリンケージを内装する充分な空間がある。ゼロ戦には充分な空間が無いので内装式は難しい。思案のしどころ。
3)主翼は他の機体と同様にフルプランクにする。フイルムはオラライトの白を使用してスプレー塗装。
4)付属のバルサ材は重いので軽量バルサに置き換える。
・・・といったところか。(2019年6月6日)
胴体
製作開始。胴体は丸胴になっているのでスケール感があるが、製作は難しくなる。基準面がないので治具を使わないとすれば目視に頼るしかない。さらに難しくするのが、バルサの質と精度。ハードバルサが使用されているが、硬くて胴枠に沿わせて湾曲させるのがほぼ不可能(水分を与えても)。無理すると割れる。胴体の下部のバルサを手持ちのバルサに交換。左右2枚で17gだったが交換すると7g。胴体のプランクはすべて交換する必要がある。
骨格を構成する3×3mmの角バルサ、何も考えずに接着すると胴体が捻じれてしまう。一端は3×3だが他端はそれ以下となっていた。隙間をスクラップバルサで埋めて辻褄を合わせて捻じれのない状態にした。
ラダーのリンケージに悩んでいたがM村さんからテトラのゼロ戦はワイヤー式との情報をもらった。見栄えも悪くないようだ。ワイヤー式を検討する。バルサの件やリンケージのことなど、この機体を完成させるには色々とクリヤすべき点が多い。マルタカのキットはこれが楽しい。(2019年6月9日)
主翼
胴体の主翼取り付け部の周辺の構造が分かり難いので先に主翼を作ることにした。
フルプランクなのでまずは1.5mmバルサを接着して幅広にして主翼形状にカット。このプランク材の上にリブの位置を書き込んだ。これで図面なしで組むことができる。もちろん表面側はサンディングしておく。
主翼リブはフルプランクに対応して不要となる部分をカット。周縁をサンディングして翼型を整えた。
関連する部材を揃えて準備完了。(2019年6月12日)
開始
エルロンは2サーボにする予定だったが、付属のトルクロッドの重さは12g弱。2サーボにした場合、サーボマウント、主翼側の補強、サーボコードなどが加わるので余りメリットが無いと判断して1サーボを選択。、そうなると工作が楽になるので作業がはかどる。
上面プランク材を定盤上に置いて、これにリプを接着。前縁材、補助前縁材、後縁材は軽量なのでそのまま使用。
下面側には主脚の取り付け用の堅木をエポキシで接着。前縁中央にはダウエルを差し込んで接着するための受けを形成。
最後に下面プランク材を瞬間とタイトボンドを併用して接着。図面上指定は無いが、ねじり下げをつけておいた(2度位か?)。
主翼完成
左右翼はカンザシを使って接着(オリジナルはテープを巻いて接着剤で固めるとある)。上反角は左右翼端で35mm。ここはエポキシ接着でしっかり固定。
翼端は5mmの軽量バルサで埋めた。重量増は片側2gで重量への影響は少ない。
これで主翼完成!フルプランクなので剛性大。(2019年6月15日)
胴体再開
先日、ハーフAピッツがオークションに出されておりその説明の中に本HPのピッツのページにリンクが張られていた、他にもグライダーでも同じような経験あり。色々な人が参考にしてくれているのは嬉しいが、一言あってもしかるべきと思うこともある。
ハーフAのゼロ戦のキットが世の中に何機残っているか分からないが、主翼から製作されることを勧める。
主翼と合わせてようやく全体構造を理解できた。フィレットのブロックの取り付け方法、フィレット後端の胴体とのつなぎ方法などは図面では上手く表現されていない。また、各サーボ、リンケージの干渉を防止するために、主翼+スケルトン状態の胴体で確認できれば無駄のない作業ができる。
リンケージ
リンケージはいつもの1mmチューブと0.8mmピアノ線で行った。滑らかに動作するのを確認しながら適所を固定して撓みを防止するのがコツ。
難しいのがラダーのリンケージ。いくつかやり方を考えたが、今回は尾輪を直接動かして、これにラダーを連動させる構造を採用してみた。水平尾翼の下方でリンケージが露出するので見栄えを損なうことがないハズ。上手く作動すれば良いが、万一の時はワイヤー方式に変更するつもり。
これで難しい作業が終了、残りをプランクすれば生地完成になる。
尾翼は3mmのハードバルサ、重量があるので作り替えたほうが良い気がする。(2019年6月16日)
メカ積み
胴体を閉じる前にサーボを取り付けて干渉していなことを確認。サーボはEMAXのES08AII、9gを使用。滑らかに作動する。
燃料タンクの位置に電池マウントを固定。リポ電池は3セル1600mAhを使用。リポ電池の着脱は主翼を外して行う。
モータはEMAXのGT2218/09を使用、APC8×6で推力1000g程度。
この段階で重心をチェック、ほぼ指定位置。フイルムや塗料のことを考えると極力前重心にしておく必要がある。尾翼は軽量バルサで作り替えることにした。
全備重量は700g位になりそう。コルセアが730gで軽々飛ぶことからこのゼロ戦もよく飛んでくれるはず。(2019年6月19日)
進行中
胴体のプランクは適宜分割して行う。欲張って無理をすると後で後悔、胴枠部分が浮き出る可能性もある。
尾翼は作り替え。3mmバルサの骨組みを1mmバルサでサンドイッチして定盤上でしっかり押さえて乾燥させる。動翼はテーパーをつけておく。元の尾翼一式は41g、これが28gになった。モノコック構造になるので剛性が格段に向上。
これでほぼ生地完成状態になった。今回はキット付属のプランク材や尾翼を使わなかったのでかなりの部材が余った。スクラップバルサとして再利用。
この機体はカウリングの後部とフィレット部に逆Rがある。以前、ごくらくトンボさんから頂いたナイフが活躍。工具の有無で作業性及び仕上がりが良くなる。
サンディング
いつのも場所でサンディング。ここは日陰で人通りが少ない。小一時間かけて240番で整形。不良個所を修正して後日最終仕上げとなる。
尾翼周り
ラフにサンディングしたところで尾翼周りを加工。尾翼は元の3mmバルサ単板から5mm厚でテーパー付きとしたので適宜構造変更。パテ埋めして整形すれば滑らかな造形になるはず。
フィレットは主翼上面と滑らかにつながる。無垢のバルサブロックからの削り出しなのでパテでの修正も容易。
生地完成
主脚、尾輪を取り付けて自立。尾輪周りの工作は我ながら上手くいったと思う。見栄えの良いラダーリンケージとなった。
ムスタングと2ショット、ゼロ戦はきれいな機体と再認識。丸胴が良い。
この時点で全備重量680gとなった。(2019年6月23日)

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