バルサ電動機



パイロン機 McSpeed

(飛行編)

初飛行成功
現場でトラブルが起きないように配線を上手くまとめた。着陸時の脚は0.8mmピアノ線で製作。これで飛行OK。
初飛行は曇天ながら風が穏やかな中で行った。ペラは負荷の軽いAPC5×5を使用。手投げはM口さん、手を離れた機体は上手く上昇、トリム合わせ後にフルスロットル。速い!・・・がまだ操縦できる範囲。操縦性能が良好で思い通りの軌跡を飛ぶ、パイロンターンも破綻することなく上手くできる。小さな機体なのであまり遠くまで飛ばせないので操縦は忙しい。
暫く飛ばして問題の着陸にトライ。遠くから着陸コースに入れて減速しながらエレベータアップ、これが効果的でフレアがかかった状態で接地。もっと伸びるのかと思っていたのでこれは意外。軽量なのと翼弦が長い翼なので低速で迎角がつくと抵抗が増えるのかと勝手に想像している。
最初はこんな小さな機体が上手く飛ぶのか不安だったが、上手く飛んで一安心。
本日はM口さんのシャーレ翼のパイロン機も初飛行。過激なモータでかっとんでいました。いずれ対決の日を迎えるはず。
機体は黄色と白色の味気ないデザインなので装飾を考えているところ。(2020年6月6日)
振動
コレットの精度が良くないようで振動に悩まされている。モータシャフトは3.17mm。サウスポー号の4mmシャフトのモータの方は振動は気にならない。
結局はスピンナーなしで飛ばすしかないのが現状。もう少し調整して上手くいかない場合は4mmシャフトのモータを入手するしかないかも。高速回転は難しい。手持ちのCAMのペラを装着。(2020年6月7日)
速い!new
CAM5.2×5.2でトライ、消費電力150Wで16600rpm、フルスロットルで振動なし。上空では速いの一言、エレベータが敏感すぎて怖い。一度降ろして舵角を60%に設定。この舵角で正解、スティックの動きと機体の挙動が一致して非常に操縦しやすくなった。
フルスロットルで飛ばすと機体がすぐに小さくなるのでターン回数が増え、操縦が忙しい。少し気を抜くと遠くに離れてしまい勘でとばすことも。
自分の操縦技術の限界に近い感じがするのでこれ以上のスピードアップは必要なし。緊張感と爽快感とを味わえる機体になった。
舵角は、最終的にエレベータ±3mm、エルロン±3mmでOK。(2020年6月20日)


(製作編)

経緯
前作のパイロン機サウスポーは期待通り良く飛ぶ。そのスピードと共にダイレクトな操縦感は癖になりそう。一人で飛ばしても面白い。
現在製作中のムスタング60の水平尾翼の幅が60cm、この大きさの主翼の機体を作ろうと色々と思案。ムサシノのスカイカンガルー号を考えたが実際に図面にすると胴体が想像以上に小さく・・・断念。
ドイツ在住のO貫さんが毎年雑誌を送ってくれる。その中に60cm×60cmのパイロン機の製作記事がある。モータはHET2W20、Kv値3400を搭載するモンスターマシン。こんな小さな機体で上手く操縦できるのか・・・興味が湧いて製作を決意。サウスポーを遥かに超える高速で飛ぶことは間違いなし。
製作記事は写真付き、原寸の図面が添付されているので製作は容易。(2020年5月4日)
主翼
主翼の厚さは中央で14mm、翼端で8mmとかなりの薄翼。
リブは原寸図面をコピーして2mmバルサに貼り付けてカット。接着剤は百均ののりスプレーを使用。これは3Mのスプレーのり555と同様の接着力でカット後にコピー紙を容易に剥がすことができる。
プランク材は2mmバルサ。幅広にするために2枚を突き合わせ接着。最近使用を始めたGORILLA ウッドグルー、接着力が高くさらに成形が容易。タイトボンドよりも優れており、突き合わせ接着部が分からないレベルになる。早く使えばよかった。
下面のプランク材にはカーボンシートを接着して強度アップを狙う。リブを適所に配置、サーボの収容スペースを作って片面完成。
最後に上面をプランクして閉断面とし、翼端にバルサブロックを接着して完成。重量は40gと軽いが2mmバルサでプランクしたので想像以上に剛性がある。
エルロン材を切り出したが、このままでは剛性が無いのでカーボンシートを使って別途製作する予定。(2020年5月6日)
進行中
水平尾翼は2mmバルサを2枚積層、翼端部ではバルサ目の方向を変えて変形防止。
垂直尾翼は2mmバルサの両面に1,5mmバルサを積層、こちらもバルサ目を変更して強度アップ。リンケージのガイドとしてノイズレスパイプを仕込み済み。ピアノ線は0.8mmを使用、最短距離の直線リンケージできるので撓みの心配はない。
胴体は側板3mm、底板は2mmバルサ2枚の積層とした。胴枠は2mmバルサを2枚積層して切り出した。構造が簡単なので基本構造はすぐに出来上がる。主翼を仮付けしてみると想像以上に小さな機体。上空で見失うのではと心配になる。
モータはKv値3000のアウターランナー28mm。ダクト用であろうが5インチペラでの使用を想定して4mmコレット付きで販売されている。重量は80g程度この機体には大きすぎる気もするが・・・。(2020年5月10日)
モータ取り付け
モータはフロントマウント方式として3mmベニヤに取り付けた。モータからの配線が固いので逃がしを形成。 配線は胴体底面から外に逃がしてモータ後方で再度胴体内に収容するようにした。胴体底面にはピアノ線の主脚を取り付けるので配線が直接地面に接触することはない。
エレベータサーボはコロナの12gのデジタルサーボを使用。リンケージはいつもの方法。直線リンケージになるのでガタなし。
生地完成
胴体を3mmバルサで閉じると途端に剛性アップ。キャノピーをバルサで製作して生地完成となった。ラフにサンディングも済ませた状態。
アンプ、受信機、リポ電池を搭載してみると他部材との干渉なし。
前作のサウスポーと比較すると小さく飛行中に見失う心配あり。・・・で、閃いたのが、サウスポーにKv値3000のモータを搭載、本機にはサウスポーのモータを使うこと。2つのモータは寸法、重量がほぼ同じ、取り付け穴の位置が若干異なっているが修正可能な範囲。実際に上手く収まった。
サウスポーでモータを回してみると2万回転を軽くオーバー。部屋の中ではフルスロットルは怖い。こちらは近々試験飛行。
本機の重さを測ってみた。リポ電池は3セル1000mAhを使って全備重量380g、フイルムを貼っても400g+アルファ、良い感じ。(2020年5月16日)
フイルム貼り
フイルムはオラライトのイエローとホワイトを使用。配色はマンネリ化しているが視認性からはベストと思っている。
オラカバシリーズで問題になるのがカッターナイフの気れ味。先日、ごくらくトンボさんが微細砥石と仕上げ用の皮砥及び青棒を送ってくれた。早速試してみると切れ味回復。切り出しナイフやハサミにも使えるはず。良いものをありがとうございます。
機体が小さいのでフイルム貼りは速攻で終了。水平尾翼は垂直尾翼上にカーボンロッドを併用してエポキシで接着。
カウリングは紫に着色して主翼上面に接着。
完成
動翼はヒンジテープで固定。エルロンはカーボンロッド+0.8mmピアノ線でサーボに直結。ホーンはFRP板を使用。エレベータは0.8mmピアノ線+1.2mmピアノ線で位置調整可能に接続。
リポ電池は3セル1000mAhを使用、アンプは20A、モータはTurnigyの400クラスKV値1800を使用。ペラは6×5.5。電流は16A程度。
これで完成。新しく購入したリポ電池は以前のものより軽量になっているので、結局、全備重量380gとなった。元の製作記事では530gとなっているので随分軽い。消費電力を抑えてリポ電池を小容量にしたのが大きな理由。翼面積8.7dm2なので翼面荷重は43g程度。
タイヨーのゼロ戦と比べると2回り大きいが、それでも翼幅60cm。(2020年5月31日)

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