バルサ電動機



ミニ・フレンドグッピー

(飛行編)

初飛行 
飛行場に持ち込むとますます小さく感じる。大丈夫か・・・。風は良くなかったが思い切って手投げ。問題なく上昇。上空でトリム合わせて様子を見る。
T翼のお陰かピッチング方向は超安定。ロール方向は風に煽られてふらふらするが操縦できる範囲。旋回はラダー機特有の姿勢で回ってくれる。コレコレと思う瞬間。
飛行中に無風になると、途端にまっすぐ飛んでくれる。時折、地面からのサーマルに反応するのは軽量な機体ならでは。
着陸は容易。元の機体がムサシノ機なので当たり前か・・・。
この機体、宙返りはもちろんラダーロールもできるので色々と遊べる。モータにブレーキかければリッジソアリングができるかもしれない。
今回も無事に進空。(2022年8月7日)
構想 
この機体はフレンドグッピー号を65%にしたもの。軽量なので浮きが良く墜落する気がしない。
翼長70cmであるが、スカイカンガルーII型を65%に縮小すると翼長90cm位になる。同じリブを使って90cmの翼を製作してみるのも面白そう。(2022年8月21日)
その後new
風の弱い日には飛行場に持参することが多い。組み立てたまま持ち運んでも邪魔にならずすぐに飛ばせるのも魅力。
翼型がクラークYなのでフルスロットルではどんどん上昇、風上に向かうと勝手に宙返りしてびっくり。シングル機のような特性。
軽量なので着陸などで壊れることもなく寿命の長い機体が手に入った。製作記事はこれで終了。(2022年11月20日)

(製作編)

小型メカ
小型機を作る度に増えてくるのが小さなメカ類、前回作った60cmクラスのファンフライ機では結局小さなモータが余ってしまった、勿体無いので、小さな機体を作ることにした。
飛ばしやすい機体は・・・、以前製作したフレンドグッピーが良さそう。65%に縮小すると翼幅70cm、全長45cmになる。
モータはCT1811-2900、ペラ込みで16g、これにリポ3セル300mAh、3.5gサーボなどを組み合わせて50g。機体100gとして全備重量150g、翼面積は7dm2なので翼面荷重は約21gになる。飛びは如何?(2022年6月29日)
主翼
翼型はもちろんクラークY、下縁直線として製作を容易にする。リブは2mmバルサから切り出し。
剛性を確保するために1mmバルサでフルプランク。プランク材は100mm幅なので継ぎ足しが必要。今回は継ぎ足し部が主翼スパーのところになるようにしてその内面側をティッシュペーパで補強。10mm幅の短冊にカットして瞬間接着剤で接着。
スパーなしのフルプランクは、空野氏の機体でよく見られる手法で、以前製作したミグ15でも使用、強度不足はなかったと記憶している。
クラークYで矩形翼なので捻じれのない主翼が簡単に完成。剛性OK、重量36g弱は軽いのか?(2022年7月3日)
進行中 
左右の主翼は突き合わせで接着。エポキシ接着剤を使用。翼端ブロックを取りつけて完成。
尾翼は2mmバルサの骨材の両側を1mmバルサでサンドイッチ。剛性十分。
胴体
2mmバルサの側板を5mバルサの角材で接着。胴体の上縁は直線なので直角を出すこと正確な胴体になる。
この段階でサーボとリンケージを組み込んだ。尾翼はT字翼なのでリンケージは胴体出口で大きく湾曲。0.5mmのピアノ線を使用。
胴体の主翼後方の上面、下面は1.5mmバルサで閉じた。胴体前方は2mmバルサを使用。
防火壁は3mmべニアを使用。後ろ重心になりそうな感じなので防火壁を10mm前方に移動させた。効果はあるハズ。(2022年7月10日)
仮組
電池ボックスは磁石で固定する方式とした。この電池ボックス内にアンプ、受信機、リポ電池を収容することになる。
垂直尾翼のは胴体から立設した2mmカーボンロッドを利用して固定する。水平尾翼も同様に垂直尾翼からのカーボンロッドに差し込んで接着して固定する。尾翼は4mmの厚さがあるのでしっかり固定できる。
胴体に主翼と尾翼を取りつけるとフレンドグッピー号が登場。
サンディング
サンディングは近くの公園の日陰で行った。昼間は人が居なく結構涼しいので快適作業できる。機体が小さく構造が単純なのですぐに終了。

フイルム
長万部のミクロンフイルムの使用を検討。透明なので着色する必要がある、裏面から塗装できるとあるので試してみた。どれくらいの厚さで塗装すれば良いか分からないので、薄めに塗り、乾燥後にバルサ板に貼ってみた。塗料の影響は無いようで普通に貼れるが、少しマダラ。もう少し厚く似れば良さそう。しかし、結構手間が掛かる予感。
基本に戻って、各種フイルムの重さを調べてみると、1平方メートルで、
オラライト:36g、Eライト(OK模型):28g、ミクロンフイルム:20g
であった。ミクロンフイルムに塗装した場合、Eライトと同じような重さになるような気がする・・・。
結局、胴体はミクロンフイルム(透明)、主翼、水平尾翼はEライト(黄色)とすることにした。胴体は良質のバルサを使っているので透明のフイルムでも見栄えOK。
フイルム貼り完了 
重量の増加は、
主翼 36.1⇒40.7g
水平尾翼 6.8⇒7.7g
垂直尾翼 3.2⇒3.6g
胴体(サーボ×2、モータマウント含む) 43.2⇒45.0g
となり。フイルムの重量は、7.7g であった。今後の参考に。
温度については、マイクロフイルム:貼る時は120度、しわを伸ばす時は150度が適当。Eライト:180〜200度が適当。(2022年7月17日)
完成
エレベータへのリンケージは、可撓性のある0.5mmのピアノ線の先端に0.8mmのピアノ線を半田付けし、その先端をホーンに接続した。スムーズに作動。
サーボ側へは微調整を可能にするためにアルミ製のロッドジョイントを介して接続。機体が小さいのでロッドジョイントが妙に大きく見える。
電池ボックスの中に受信機、アンプを固定。リポ電池は2セル300mAhを使用。スペースは十分にある。
最後に重心位置の確認...残念ながら後ろ重心。機首に10gのウエイトを入れて前縁から約30%位になった。尾翼は軽量に作り、機首も10mm延長したがまだ足らなかったようだ。モータが軽すぎるのも原因。
結局、全備重量:160g、翼面荷重23gとなった。これで完成!
調整完了
色々と試行錯誤して、
重心:30%でOK
舵角:ラダー±10mm エレベータ±4mm
となった。
T尾翼のお陰で(多分)ピッチングが起こりにくく、尾翼の剛性が高いので素直に飛ぶのは以前製作したオリジナルのフレンドグッピーと同じ。
パワーは十分、巡行飛行での消費電力は1A程度となるはず(フルスロットルで飛ばすことは無い)。グライダに近い機体。
調整完了!

<戻る>