バルサ電動機



ブルーエンゼル20

(飛行編)

無事進空
本機はエンジン仕様で未飛行なので、今回が本当の初飛行。
図面上では舵角の指定がないので、類似のスタント機のデータを参照。エルロン±5mm、エレベータ±10mm、ラダー左右25mmとした。
飛行場で初めてフルスロットル、振動もなく問題なし。スロットルオンでスルスルと滑走してあっさり離陸。上空でトリム合わせ、エレベータを3コマアップ側でOK。
座りの良い機体で真っすぐ飛ぶというのが第一印象。簡単なスタントは問題なくこなす。特にロール軸は綺麗に通り背面時のダウン操作は不要。
フルスロットルで垂直上昇、推力比は1.1程度なのでそこそこ。昔飛ばしたことのある先輩によるとチュンパイなしのエンジン機並みとのこと。
自分としてはもう少しパワーが欲しいが、搭載できるリポ電池、モータ、ペラの制約から現状で良しとすることにした。
着陸は意外に早く、遠くから降ろしてくる必要あり。本日は2フライト、いずれも綺麗に着陸。
リポ電池の交換は主翼を外す必要がある。本機の主翼固定ボルトはつまみの付いたタイプ。手で外すことができるので主翼交換が簡単に行える。このタイプのボルトは現在では入手できないのが残念。無くさないよいうにしないと。
尾翼の一部に裂けを発見、どこかに当てたようだ。絹張りの宿命、ここはティッシュペーパー+瞬間接着剤の出番。
無事に飛んでホットしました。頂戴しましてどうも有難うございます。(2022年10月15日)
絶好調ですが・・・new
本日も快調に飛行。新品のリポ電池、1回目はパワー不足の感じがしたが2回目の充電でパワーが出るようになった。やはり慣らしは必要のようだ。
この機体の爆弾は、絹の裂け、いつの間にか大きく裂けてしまった、ティッシュペーパー+瞬間接着剤で応急処理はできるがいたちごっこ。
いつか絹を剥いでフイルムに張り替える日がくると思われる。結構大変な作業になるので、主翼だけでも新たに作る方が早いような気がする。
今回は、試しに0.3mmのプラ板を両面テープで貼ってみた。意外に食いつきが良いので実用にはなるが・・・見た目が。(2022年10月23日)



(製作編)

経緯
先日、市内にお住まい方から手持ちの機体を差し上げますとのメールがあった。面識のない方でHPを見て連絡を頂いた。完成後に未飛行のまま手元においていたが処分するのも忍びないので・・・という主旨。
そんな訳で2機を頂いた。一機は仲間にお願いして飛ばしてもらうことで折り合いがついた。
残りがこのブルーエンゼル20、絹張りの気合の入った機体。保存状態が良かったようで絹の劣化なし。電動化して上空にあげることにした。
エンジンマウントを改造してモータを搭載することになるが、機首部が狭いの工夫が必要。サーボは未搭載なので、ここは小型サーボの搭載が容易。
Outerzoneに図面があったのでダウンロード。これで構造を理解できるるので改造の方針が立てやすい。重心位置も分かった。
全備重量1400g程度、モータ、ペラ、リポ電池をどうするか、思案中。(2022年9月25日)
モータ搭載new
20クラスのモータとして、FSD FC3536-6T 1270KVを選択(KKホビー)。バッテリは3セル2600mAh、データシートから、APC 9×6E、 1万回転、40A、 推力1600g程度と予想。
当時のスタント機は機首が細いので、エンジン仕様で製作された本機にモータを載せることは簡単ではない。結局、不本意ではあるが機首を切断した。濃紺なので意外にカットラインが目立たないのが幸い。
モータは長さ50mmのM3ねじと、十字のモータマウントを組み合わせたもので固定。M3ねじはタンク側から挿入することになるが、狭い空間での作業なので少し大変。着磁したドライバーを使用して何とか完了。
切断した機首は、モータと干渉しないように内部をえぐる必要があった。リュータが大活躍。
この機体、サイドスラスト及びダウンスラストは共にゼロ度になっている。
アンプは、燃料タンクの空間に固定。ここにはリポ電池も入るので二階建て構造とした。冷却風が十分に入らないと思われるので、50Aのアンプにヒートシンクを取り付けた。過熱の心配は無いとは思うが・・・。
エルロンサーボを固定。サーボは20gのものを使用。片側のエルロンが渋く、舵が残るのでヒンジを打ちなおした。幅広のプラヒンジが3枚使用されていたが、ヒンジラインが少しずれていたのが原因のようだ。シートヒンジに変えて軽く動くようになった。 
完成
ラダー、エレベータのサーボは、エルロンサーボと同様に20gのものを使用。バルサ丸棒によるプッシュロッドを使用するのは久しぶり。エルロンリンケージと干渉しないようにサーボの高さを調整。 
リポ電池のマウントを製作して固定。受信機を固定してアンプ、サーボを接続。配線を綺麗にまとめて主翼の取り付け時に配線を挟み込むのを防止。
機首部は取り外しできるようにビスで固定。これで完成。
重心は前縁から125mm、バラストなしでOK。
全備重量は1380g、主翼面積は27dm2なので翼面荷重51gとなった。
部屋の中でモータを回してみた。振動はない様子。初飛行が楽しみ。(2022年10月9日)

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