<ホームへ戻る>


◆ホルテンV

     (飛行編)

初飛行成功!
本日、曇天ながら無風の中で初飛行を敢行!
前日の忘年会に東京から駆けつけてくれたヤマさんに手投げをお願いした。何度か手投げ試験して、機首に20g程度のウエイトを追加。
エイヤッとヤマさんの手を離れたあとで、モータON・・・お〜飛ぶではないか・・・舵も効きます。まだ頭上げ気味ですが操縦できる範囲。
機速のあるうちはエルロンで旋回可能。機速が落ちるとドラッグラダーの出番、ラダーを右に切ると、クルッと旋回してくれます。
ギャラリーには飛行姿勢が見えにくいようですが、操縦している本人は姿勢を把握できていました。
モータパワーは十分で、スロットルハイでどんどん上昇してくれます。
着陸は意外に伸びます。地面効果の影響が大きくて注意が必要ですが、今回は上手く着陸。
飛行中の写真は曇天と裏面が青色なので真っ黒でステルス状態。
2度目は更にウエイトを追加して(52g)飛行、もう少しウエイトを積んだ方がスピードにも乗り飛ばしやすくなるハズです。
私の場合、無尾翼機は萱場号の経験があり、お陰で色々な挙動(例えば地面効果)にも驚きませんでしたが、初めての人は慎重になった方が良いと思います。
本日は宙返りにも成功、クルクル回ります。
ウエイトは70g位にすると良さそう。本日の経験をもとにD/RやEXPを調整すれば、更に飛ばしやすくなるハズです。
まずは無事に飛んで良かったです。パチパチ(2011年12月11日)
無尾翼機の記憶
10数年前に「Klingberg Wing」という機体を製作。1度だけ条件のよいスロープで飛ばすことができ、意外に安定していた記憶がある。
数年前にショックコードで引き上げてみたが、その時は横滑りが酷くて、機速が落ちると操縦不能になりラフな着陸で壊れてしまった。
その機体の写真が残っているが黄色ということもあり今回のホルテンVと酷似。
この機体は、平地でモータを搭載すれば良く飛んだのだろうが、当時のブラシモータ+ニッカド電池で飛ばすのは難しかったと思う。
今回のホルテンVは・・・
モータ付きなので飛ばすのは容易であるが、やはりドラッグラダーの存在は大きい。普通の機体に比べると横滑りは感じられるが、思い通りに操縦できるので、それほど違和感はない。
今回は10数年前のリベンジを果たせたがモータ/アンプ/リポ電池/小型サーボの貢献が大です。昔、飛ばすのが難しかった機体も、今なら軽々と飛ぶかもしれません。期待大です。(2011年12月19日)
調整中
今年の初飛行はホルテンVの調整から。
重心位置は計算値よりも20mm前方に再設定したが、飛ばしてみるとやはり頭上げ状態。
萱場号と同じようにエレボンを少し跳ね上げ状態にしていたが、このホルテンVでは不要の様子、ニュートラル状態で素直に飛ぶようになりました。
このホルテンVはねじり下げが大きいので、この部分がアップ方向に作用するのかな・・・。
本日はアーバンXCも飛行。実は年末に田舎に持っていき飛ばして破損。
私の実家の上空は昔からトンビが頻繁に舞っており、今回もトンビを発見、そこに持って行くと予想通り弱いサーマルにヒット。
サーマル旋回しているとトンビが何羽も集まって何度も威嚇、適当に遊んで着陸。
着陸は田んぼのあぜ道、2度目の着陸で翼端を引っかけてしまい主翼の一部を破損、幸い修理は小一時間で終了。本日は修理後の初飛行、問題なしでした。
このアーバンXCは狭いところに降ろせるので重宝します。(2012年1月3日)

設定データ
重心位置:前縁から220mm
エレベータ:±13mm
エルロン:上13mm、下7mm
ドラッグラダーはラダーチャンネルから5chと6chにミキシング。
この設定で宙返りOK、ロールは無理でした。(2012年1月5日)
熊本甲佐で飛ばしました。
機速をつければロールもできることが判明。しかし異様な光景です(笑)。(2012年1月11日)
測定
重心合わせのためにウエイトを追加して、結局、全備重量:610gとなった。翼面荷重は17g程度、軽いです。
モータ電流はフルスロットルで9.5A(110W)・・・機体の抵抗が少ないせいかこの出力でも十分飛んでくれます。(2012年1月18日)


     (製作編)

全翼機に挑戦
先日、萱場号を飛ばしてその独特の操縦感覚に満足して、昔からやってみたかった全翼機に挑戦を決意。
最近製作する機体が少し大振りで、正直、保管に困っている。壊れないのも一因。
それなら尾翼のない機体なら隙間に納まるのではと安易な考えも(笑)。
プッシャー用の動力ユニットは既に完成済み。キンコーズで図面を拡大、担当した男性がこの機体に興味津々、HPを教えてあげました。
問題はバルサの確保だが、昨日たまたま比重0.1〜0.12の2mmバルサに遭遇、20枚を大人買いしました。
この比重なら手持ちの1.5mmバルサよりも軽量です。
これで材料の調達完了です。(2011年10月10日)
製作開始
翼型はNACA23012を使用、捻り下げ5度を想定して製作開始。
製作方法は、治具を使用しながらもかなり強引、前作の萱場号での経験が役立ちます。
前側の上面プランクは未接着ながら左右の翼が形になった。捻り下げも上手く設定できました。
翼端に設けるドラッグラダー、どういう構造するか思案中。翼端にマイクロサーボを埋め込んでミキシング機能で作動させるか・・・。(2011年10月15日)
ドラッグラダー
ドラッグラダーの構造を検討。グライダのスポイラと同様の構造で上手くいきそう・・・。
ピアノ線はギター弦の16ゲージ(約0.5mm)を使用して、内径1mmのフレキチューブに通して大きく曲げて抵抗をチェック。スムーズに作動することを確認。
ギター弦は楽器店でばら売りされており、16ゲージ(長さ1m位)で一本60円。
仮構造を決めて、実際に押し引きしてみると非常にスムーズに作動。約10mmのストロークで90度近く開閉する。
ドラッグラダーは、左右独立にサーボを設けてミキシング機能を使って必要な動作を実現することになります。
意外と簡単に構造を決定でき、「案ずるより産むが易し」でした。(2011年10月18日)
進行中
フレキチューブとエルロン用の延長ケーブルを取り付けて上面のプランク。
このプランクで捻り下げ角が決まるので治具を使って作業を進めます。
出来上がった左右の翼を結合。中央部分にはメカ類が入るのでカンザシの位置や構造は剛性を見ながら適当に決めてゆきます。
上半角は、ホルテンVの実際の写真を見ながら決定。萱場号よりも少し強めに設定。この状態で220gと軽量。
左右翼を連結すると、160cmの一枚翼になった。これからは取り回しに注意しながらの作業になります。(2011年10月24日)
中央部の加工
左右翼の連結強度を考えながらモータの固定方法を決定。アルミ製のLアングルを使ってモータと胴体を連結することにした。
モータユニットはモータ部分の他にカーボンパイプを2箇所胴体に固定する予定。
リポ電池は3セル1100mAhを使用する予定、最前部の空間に上手く納まった。重心合わせが楽になるハズ。
下面には航空ベニアをバルサ材でサンドイッチして作ったスキッドを取り付けることにした。これがないと手投げできません。
エルロン切り出し完了。これで基本的な作業終了です。
今回はプランク材に2mmバルサを使用したので剛性が高く翼端を力を加えても捻れません。この状態で256g。
リポ電池が100g、モータ+ペラで70g、アンプ25g、サーボ(4個)30g、受信機10g、フイルム50gとすれば600g以内で完成するかも。
次はサンディングです。(2011年10月29日)
ドラッグラダー
この機体で最も作業が煩わしいのはドラッグラダーのリンケージ。
事前に上手く作動することは確認済みだが、実際にサーボを組み込んでリンケージを行うと完全に閉まらない状況になった。
原因を探るとラダーホーンの穴位置の影響が大きく、適切な位置を見つけるのに時間を要してしまった。
もともと曲率が小さい無理なリンケージ、一応閉まるようになったので良しとする。
2サーボの作動は、5chと6chを使用して、ラダーchから各チャンネルにミキシングをかけた。
ラダー中立位置で両方とも閉まり、スティックを右側に倒すと右側のサーボが閉→開、左側に倒すと左側のサーボが同じ動きをするようにした。
コンピュータプロポの恩恵でリンケージが簡単になりました。(2011年10月30日)
サンディング
機体全体のサンディング完了。前縁が一直線になるように、予め前縁先端にラインを引きこれを目標にして作業を進めます。
あとは気になる箇所をパテ埋めして再度サンディングをすれば完了。
エルロンを主翼に取り付けると・・・げ〜バルサの復元力が優ってしまい変形、翼端側が合いません。
濡らして元に戻るレベルではないので、思い切って切開してつじつまを合わせました。木材を上手く扱うのは難しいです。
この段階で、モータ/アンプ/受信器/サーボ/リポ電池を取り付け重量を測ると510g、フイルムを貼って600g弱で仕上がりそう。(2011年11月8日)

パテ埋めして再度サンディングして生地完成。フイルムはオラライトの「カブイエロー」と「ブルー」を用意。
これらの色のオラライトを使用するのは初めて、オラカバに比べて遮光性に劣るので下地が透ける場合もある。
オラカバだけに貼り易く作業がはかどります。形状が単純なので、フイルム貼りは短時間で終了。
エルロン、ドラッグラダーを取り付けて、メカ済みの段階となりました。
この状態で重量は550g、オラライトは軽量です。(2011年11月13日)
艤装中
メカ室の蓋を製作。電池室の蓋は微妙に3次元形状、バルサを濡らして成型。この蓋は磁石で固定するようにしたが飛行中外れそうな予感、要検討。
リポ電池は当初3セル1100mAhを考えていたが電池室に対して寸法がぎりぎり、余裕をみて3セル850mAhに変更。
モータ部分には別途プラスチック製の蓋を製作する予定。
エルロンサーボを固定して、受信器への配線を完了。エルロンのリンケージを行うと基本的に飛べる状態になった。
重心は作図上では240mm、現時点では少し前側が重い程度、モータカバーやエルロンリンケージで丁度良い重心になりそう。
全備重量は何と530g、翼面積は36dm2なので翼面荷重は15g程度・・・軽いです。(2011年11月16日)

リンケージ完了
1.2mmのピアノ線を使ってリンケージ完了、強度は十分。
そして完成
モータ軸の外筒の後部をカーボンロッドで支持して剛性を確保。
モータ部のカバーをバルサ材と卵パック成形品で製作して・・・これで完成です。
舵角は製作記事に記載がなく、前作の萱場1号のデータを参考にして決定。どんなもんでしょうか・・・(2011年11月19日)
萱場号と2ショット、ホルテンVはテーパが強いです。
保管場所は天井近くの壁面、ここは萱場号の居場所でした。
さすがに2機の保管は難しいので、萱場号には引退してもらいました。(2011年11月20日)




◆アーバンXC 2号機

2号機は・・・
アーバンXCはサーマル機としては文句なし。進入性が良いのでスロープでも活躍、飛ばす機会が多い機体です。
完成から約4年、飛行時間は60時間を超える、その間にサーボの故障で3回、電波障害で1回の合わせて4回墜落。
その度にゾンビのように蘇ってきたがさすがにアライメントが狂ってきたので2号機を製作することにした。
1号機で気になっていたのが(1)エレベータのリンケージの渋さ(2)テールヘビーの2点。今回はこの点を解決して更に軽量化を図る予定。1号機が950gなので2号機は800g台を狙います。
胴体から製作開始(2010年5月30日)
水平尾翼
水平尾翼は分割式であるが1号機で外したことは皆無。少しは軽量化になることを願って一体式で製作。
3mmのカーボンロッドで左右を合体して上面にはカーボンシートを貼り付けた。強度はバッチリ。
タイトボンドを少量使用する場合、これまでは注射器を使用したが、意外と押圧力が必要。油差しを使えば良いとのアドバイスを頂き試してみると具合がよい。これは使えます。
リンケージは・・・
1号機の問題点の1つがエレベータのリンケージの渋さ。エレベータは左右独立の2本のピアノ線を使用、2本で2倍の力を必要としていた。
今回は、水平尾翼を一体にしたのでリンケージも1本にすることにした。
試しに重量を量ってみると、ピアノ線5g/本、ノイズレスチューブ3g/本。1号機のピアノ線エレベータ2本+ラダー1本+ノイズレスチューブ3本で22g、これをエレベータ1本+ラダー1本+ノイズレスチューブ2本とすると16g。
ラダーをワイヤ引きとすることも考えたが、胴体が細く長いのでノイズレスチューブでガイドするが必要がある。ノイズレスチューブ2本で6g、あまり軽量化になりません。
ノイズレスチューブの位置を微調整してピアノ線が軽く動くようにした。
この段階でアンテナ線も仕込んでおきます。(2010年6月3日)
その後は迷いもなく進行中
リンケージ方法が決まれば製作するのみ。レーザカットなのでサクサク進みます。
私の場合、接着はタイトボンドと瞬間接着剤を併用。特にリブとプランクとの接着はタイトボンドを使用、重量物で押さえ込んで、しっかりと接着させます。
こうするとプランク材がリブから剥離してパコパコになるのを防止でき機体が長持ちします。
接着作業は概ね完了。ギローズのキットに比べれば・・・今回2度目の製作ということもあって・・・進行が非常に早いです。(2010年6月8日)
サンディング終了
全体のサンディングを終えて主翼を一体化。今のところ問題なく進んでいます。(2010年6月13日)
進行中
主翼を一体化してパテ埋め・・・梅雨が長引いて仕上げのサンディングが遅くなったが・・・ようやく完了して尾翼を組み上げて建付を微調整。
フイルムはオラライトのクリアホワイトとクリアイエローを準備。デザインは1号機と全く同じにする予定。(2010年7月27日)
フイルム貼り
フイルム貼り完了。主翼/胴体はクリアホワイト、尾翼/エルロン/フラップはイエローを使用。クリアホワイトは丁度一本分を使用。
1号機からメカを取り外して移植作業開始。まずはモータの取付部を改造して干渉防止。
なお、1号機は興味を持つ方が現れ近々手渡しすることに。フイルムの緩みを取ってヒンジテープを交換するだけでも使用に耐えるハズです。
そうそう、本日1号機最後のフライト、山の飛行場でいきなり大きなサーマルに乗ってどんどん上空に。途中から怖くなって無理やりおろしました。プロポのタイマーで62時間33分、ご苦労様でした。(2010年8月1日)
リンケージ
エレベータ/ラダーのリンケージはロッドエンド/クレビスを使用せず、ピアノ線の先端を直接ホーンの穴に差し込み、シュリンクチューブで抜け止めとする方法を採用。この方法は耐久性があり、1号機のラダーで使用したが最後までトラブル無しであった。
今回はエレベータにも採用、エレベータは一本のピアノ線でリンケージしたことも相まって軽量化につながるはず。
完成!
電池ボックスを取り付、機首部にスキッドを固定して完成。スキッドは航空ベニアをバルサで挟んで接着後にサンディング、表面にエポキシを塗布して着色したもの。
リポ電池はハイペリオンの2セル1800mAh(35C)を使用。
重心は前縁から88mm、今回はウエイト無しで重心が合った。尾翼部の軽量化が効果を発揮!
気になる重量は・・・何と865gに、1号機が950gだったので約1割の軽量化に!
初飛行
モータONで急上昇、さすがに35Cのリポ電池、高出力です。上空でモータOFFでトリム合わせ、ほぼノートリム。
第一印象は、1号機に比べて良く浮きます。これは軽量化によるものと思いますが、それでいて、ふわふわと飛ぶ訳ではないです。また、舵はダイレクトに利く感じで、機体の挙動がスティックに伝わってきます。
一度上空に上げてしまえば暫くは降りてきません。また以前よりもサーマルを捜すの楽です。やはり良い機体です。(2010年8月8日)
空中衝突
土手ソアリングしていたところ運悪く仲間の機体と接触して高度3mくらいから墜落。左右の主翼共に内翼と外翼が分離して胴体は尾翼の前側で折れてしまった。接触時に仲間の機体の主翼が右翼の内翼後縁を切り裂いたようで、リブ1枚が無くなってしまった。なお仲間の機体は主翼がカーボンDボックスで無傷でした(笑)。
修理はアライメントが狂わないように注意、主翼は完璧だったが胴体側は水平尾翼の取り付け角が変わってしまった。
その後の飛行調整でエレベータを少しダウントリムとして機首部に20gのおもりを入れることでほぼ元に戻ってくれた。ラッキー!
アーバンXCの1つの欠点は尾翼周辺の強度不足。製作時に注意して強度アップを図ればよかったと反省していたところ。
今回、修理をかねてカーボンシートを貼り付けてみたところ格段に強度アップ。
その効果はてきめん、以前に比べると舵が比例的に効くようになった。比較すると以前は(微妙にねじれが発生していたようで)EXPを入れたような感じ。
好みの問題であるが、私はどちらかといえばEXPの効いた以前の舵の効き方が好きかな〜。
何はともあれ元に戻って良かったです。次回3機目を製作する際は尾翼周りの強度を検討です。
これまでの飛行時間は既に9時間超え、一度上空へ上がるとなかなか降りてこないので飛行時間が延びます(2010年11月27日)
高度計搭載
FrSky製の高度計を導入。2wayの受信機とセンサハブは小型なので特に問題なく機体に納まる。
高度センサからセンサハブへの配線は要注意。ハーネスを束ねるとセンサ値が不安定になる。センサをセンサハブからできるだけ離してハーネスを一直線に這わすとセンサ値が安定。
送信機側の表示ユニットの取り付け方は一工夫。ベニア板の裏に洗濯ばさみを固定してアンテナの根本に挟むと、表示ユニットを上手く取り付けることができる。
部屋でチャックする限りは上手く作動、実際にはどうかな〜(2012年3月1日)
運用
飛行場で実際に使用。飛行前に0mに校正して上空へ。飛行中に表示を見ることができるか疑問だったが機速が遅いので問題なし。
自分が良く飛ばす高さは約100〜120mであることが分かった。200mまで上げると機体はかなり小さくなる。
100m位で同じ高さを飛ばしているつもりでも、徐々に高度が下がっていくのが数値で分かるので参考になる。
30分くらい飛ばして機体を降ろすと3〜4mを表示これが時間的な誤差。
実用的には問題ない精度で高度を知ることができるので、あれば便利な代物です。(2012年3月3日)

<ホームへ戻る>