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◆アリゼ

     (飛行編)

サーマル環境
山の飛行場への引っ越しに伴い、飛行環境がスロープからサーマルに変化。サーマルが得意な機体だけにその本領を発揮。
サーマルが良く発生する場所が何か所かあり、まずはモータONでその場所に移動、30〜50m位の高さで粘ると、高い確率でサーマルに遭遇できます。トンビやノスリが同伴してくれるとかならず200m超えです。大きなサーマルの場合は一回の旋回で10m近く上昇することもあります。
高度計を装着しているので、実際に上昇しているのか、単に遠くに移動しているのかを判断できるので、サーマルを探すのも楽です。
アーバンXCと比べると、機体の剛性が高くので、大きなサーマルの中で暴れることがなくサーマル旋回がスムーズにでき、またサーマルからの離脱時に安心して高度処理をすることができます。
今の環境ではアーバンXCよりも足の速いアリゼの方がサーマルを広範囲に探すことができるので、サーマルに遭遇する確率が高いように思います。
良く飛ぶ機体です。飛行時間は6時間、これからもっと増えるはずです。(2014年11月4日)
フラッター
送信機をXG8に交換して飛行時間は8時間30分、スキッドもすり減っています。
先日、この機体で初めてフラッターを経験。サーマルに乗って250m位上昇した後に急降下、この時スピードが出すぎてエルロンからフラッター発生。瞬間的だったので大事に至らなかったが、丁寧に高度処理をしないと空中分解する可能性もある。
地上でエルロン周りをチェック、問題ないようで安心。(2015年4月1日)
スピンナー交換
この機体も完成から3年、飛行時間も14時間を超えた。昨日、久しぶりに飛行場に持ち込んだが、スピンナが割れていた。さほど大きな外力を加えた記憶もなく、経年劣化かな〜。昨日はスピンナなしで飛ばしたが飛行中は全く気にならなかった。本日、会社帰りにスパラジで新品をゲット。変色も進んでいた。
海の飛行場で飛ばす場合、目の前のリッジと、120m付近の良く浮く層とで飛ばすことがほとんど。北風であればリッジでお腹いっぱい飛ばせる。(2017年2月27日)




初飛行
天気が良く絶好の日和と思ったが残念ながら南風。風が強くなる前に初飛行を敢行。
1.3Kgと軽量なので手投げも楽々、モータ出力を半分くらいにしてエイッと投げた機体は素直に直進、フルスロットにするとグ〜ンと加速して上空へ。パワーは十分。モータオフにしてトリムは・・・エレベータを2コマだけアップ側にしただけでOK。
何はともあれ良く浮きます。アーバンXCと比較すると、風に対して強いので走りながらサーマルを探すのが楽です。本日の風の状態が悪い中で、何か所かサーマルに反応しました。
サーマル旋回は、Vテールが良く効くのでくるくる旋回できます。吊り気味に飛ばしても失速する気配は全くなく、安心して飛ばせます。
舵がきっちり効くのは気持ちよいです。サーボをDS351にして正解でした。
着陸は、スポイラを出すととたんに高度を下げますが、速度はアーバンXCのように急激に落ちないので、少し遠くからアプローチする必要はあります。私の飛行環境ではスポイラだけで問題なしですが・・・。
上空では裏面のシルバのストライプが良く見えるので、視認性も狙い通りです。
3m近い大きさですが、飛ばしていてその大きさを感じず非常に扱いやすい機体です。設計者の新階氏の自信作だけのことはあります。
非常に良い機体です。(2014年2月1日)
動翼設定値(根元で)
エルロン:上20mm下10mm
エレベータ/ラダー:上下12mm

胴体保護
いつも草むらに着陸できる保証もないので胴体の下面にスキッドを装着。機体が長持ちします(アーバンXCで実証済み)。
モータスイッチは送信機の右肩のレバーに割り当てているが、今回使用したDSX11の肩レバーは9XUやXG8に比べて背面側にあり、実際に使用してみると操作し難い。
モータを頻繁にONする訳でもないので、本来のモータスイッチ(ギヤスイッチ)に割り当て直した。これに伴いアンプのモータパワーの設定をソフトに変更。(2014年2月11日)
モータスイッチ設定
アンプのモータパワーの設定をソフトにして実際に飛ばしてみると、意外に遅延時間が長く違和感があった。
そこでこの設定をハードに戻して、送信機のサーボスピードで調整。スイッチのON方向とOFF方向とで独立して時間を調整できるが、今回はON方向のみを調整。数値2.5で約5秒で最大回転に到達。具合が良さそう。

サーボ性能
サーボはDS351を使用、ニュートラル性が優れているので、特にエレベータ方向ではトリム1〜2コマで飛びが変わります。さすがデジタルサーボ、調整のやり甲斐があります。

モータ
今回は一回り小さなモータを使用しているがパワー不足は全く感じません。流石にOSモータ、音も静かで好調。手元の機体は殆どOSモータ+双葉又はOSアンプになっています。動力系のトラブルが無いので安心して飛ばせます。(2014年2月19日)
着陸の様子
熊本の甲佐でごくらくトンボさんに撮って頂きました。(2014年3月9日)

製作ミス
サイドスリップ気味に着地した際にスキッドが外れてしまった。スキッドはバルサとベニヤとが2層になった場所に取り付けたので強度十分と考えていたが・・・横方向の力には耐えられなかった様子。
破損個所を見ると2枚の接着が十分でなく(瞬間接着剤を塗布した形跡はあったが)、バルサ材だけでスキッドを支持していた。
今回は2枚の隙間にエポキシを充填して強度アップ。これでスキッドが外れることは無いハズ。(2014年3月27)
高度計
プロポをJRのXG8に交換、設定方法はDSX11と少し違う個所もあるが慣れれば問題なし。説明書は分かり易くなっています。
同じJRでもニュートラルが微妙に変わるので、機械的にニュートラルを合わせ直して調整完了。
高度が分かるともっとグライダを楽しめるハズ。(2014年4月3日)
まとめ
高度計を装着して上空へ、高度250m位でも姿勢が良く分かります。アーバンXCよりも全幅が40cm大きくその分、視認性も良好です。
既に飛行時間は3時間を超えていますが特に気になる癖もなく飛ばしやすい機体です。
浮の良さと共に高い進入性に起因すると思われる等速性が印象的。デジタルサーボによる舵の高い保持力も一因かもしれません。
これまで飛ばしたグライダの中では間違いなくトップクラス、ポテンシャルが高いので色々な条件で飛ばし込めばまた違う魅力があるように思います。
一応、これで製作/飛行記事は完了とします。(2014年4月16日)



     (製作編)

製作開始
メカ類は揃っています。
胴体完了
アーバンと同じような構造だが(設計者が同じなので)、胴体後部にはしっかり補強が入っており捩じり剛性が格段にアップしている。製作上の注意点は、フレキチューブの経路を決める部材の向き。具体的にはF14/F15/F16/F21/F22の表裏を3次元的に理解することをお勧めします(あとで後悔しないように)。
当たり前ですが部品の精度が高く、べニア部材同志を嵌め合せると「パチッ」と気持ちの良い音がします。
尾翼
これは最初に治具を組み立てて、この上で尾翼を組み立てる方式。大部分をタイトボンドで接着、しっかり押さえて乾燥を待ちます。(2013年11月10日)
主翼
この主翼は翼弦が250mmと意外と幅広、部品も多いので接着する前に一度全ての部品を仮組して、間違いないことを確認して接着開始。レーザカットのキットの場合はこの手法でうまくいきます。
主翼の捻じれを防止するために重しやまち針を駆使します。翼端はフルプランクでなく、フイルムの凹みの問題があるとの情報も頂いている。フルプランクも検討したが、オリジナルの設計を尊重することとした。フイルムの凹みは少し補強を追加することで対応できると判断。
生地完成近し
修行のような作業をして、意外と早く生地完成に近づいた。3m弱の機体なので存在感あります。主翼は7.2%の薄翼、サーマル工房の1/5のミニモアの翼と比べると倍半分です。
残り部品も少なくなりました。(2013年11月17日)
主翼連結
中翼からエルロンを切り出した後に3枚の翼を連結、片翼1.5mはさすがに自分部屋では組み立てられません。
サンディングに向けて細々と作業が続きます。
この状態で680g、全備重量1300gを切ると良いのですが。(2013年11月24日)
生地完成
Vテールから動翼をカットして胴体の差し込み口に挿入。微調整を繰り返して一応主翼に対して位置合わせ。
これで生地完成、週末にサンディングしてフイルム貼りに進みます。
動力系
モータはOSモータのOMA-2820-950を使用。カタログでは、リポ3セル、ペラ12×6で28A、推力1700gとなっている。重さ80gの小さなモータですが、垂直に引き上げる訳でもないのでこれでよいと思う。
問題はモータ軸が3mmであること。スピンナは必然的に38mmになるので、これに合うハブが少ない。HK等で見つかりますが汎用性が無いので交換部品が心配。なお、軸はモータ内では4mm、これを削って3mmに加工されています。4mm軸に交換すればハブが見つかります。
OSモータに付属のコレットはステンレス製で軸は5mmになっている。このコレットを利用してハブを固定してみた。スピンナはコレットの先端の孔にねじ留め、これで良さそうです。(2013年11月29日)

仕様変更
紫色のハブは外径が少し小さく、ペラの折り畳み時に胴体と干渉することが判明。40mmのスピンナ用のハブで3mmシャフトに対応したものがなく、4mmシャフト用を入手。
これに応じてモータのシャフトを4mmに交換。4mmシャフトは車のサスシャフトでピッタリのものを発見。品揃えが豊富なスーパーラジコンならではです。
これで完璧です。(2013年12月15日)
進行中
モータを取り付けてカバーを固定。カバー側の径は40mm、スピンナ38mmで多少段差ができますが隙間を調整すれば見た目には気になりません。一回り小さなモータを使っているのでマウント等に少し工夫が必要でした。
機体は、ラフなサンディング後に時間(3週間)をあけて継ぎ目の変形(盛り上がり)をチェック。僅かながら変形した個所もありました。これを再度サンディング。400番のペーパーで仕上げて、つるつるの表面となりました。この段階が一番好きです。
あとは主翼の後縁の仕上げを残すだけ。いよいよフイルム貼りです。(2013年12月23日)
フイルム貼り
フイルムはオラライトのカブイエローとブルーを準備。機体は、表面をカブイエロー裏面をブルーと単純な配色とするが、裏面にはホワイトのストライプを入れて視認性を高める予定。
まずは尾翼から。(2014年1月15日)

主翼進行中
主翼は形状が単純なのと剛性があるのでフイルム貼りが簡単。複葉機のSE5Aで苦労したので尚更簡単に感じるのでしょうか。
下準備で、将来的に剥がれそうな個所にはフイルムボンドを塗布しておきます。(2014年1月18日)
フイルム貼り完了!
仮組してVテールの取り付け角を微調整してエポキシで接着。現時点で重量は1250g。翼面積は62.4duなので軽いです。重心は追加のウエイト無しで合いそう。(2014年1月19日)

メカ積み
今回はサーボからアンプまですべて国産ブランドのものを使用。リポ電池もJRのヘリ用の2200mAh(笑)。
主翼の裏面には銀色のストライプを入れた。上空での視認性が改善されるハズ。
事前のチェックで少し後ろが重いことが判明。アンプ(OSの40A)を極力前側に搭載するために、電池の下側にアンプを配置。
全てのメカが上手く納まりました
完成
一部建付けの悪いところの修正は必要ですが、飛ぶ状態になったので完成とします。
軽くするためにアンプや電池を一回り小さくできるが、重心を合わすためにウエイトが必要となるはず。フイルムにオラライトを使用して、結局は全備重量:1360gでした。(2014年1月26日)

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