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ホルテン1

     
(製作編)

ハードルを上げて
無尾翼機はこれまで萱場A3→ホルテン3→アトラスコメットと製作。重心位置が合うと意外に安定して飛んでくれる。しかし、普通の形状の機体に比べると操縦が難しく性能も劣るというのが結論。そのため飛ばす機会が少なくなり、結果的に廃棄又は手放すことになる。それでも定期的に製作したくなるのが不思議。
このホルテン1は一条氏設計のものでSカンバー、ドラッグラダー装備、もちろん無動力。記事を読むとリンケージのガタに悩まされたようで、文面を読む限り必ずしも褒められた性能では無かったようだ。
今回は、翼幅を1500mmに拡大して、エレベータ×2、エルロン×2、ラダー×2の6サーボで挑戦してみる。最近の6gサーボは性能がアップしており期待は裏切らないはず。翼形はやはりSカンバー。
垂直尾翼のない無尾翼機は調整が取れるまでいかに壊さないかが勝負。幸い今の飛行場は草地がある恵まれた環境。この環境を生かして挑戦。浮くか浮かないかの厳しい条件下でスピンに入る寸前まで攻めて飛ばすのは面白いです。(2020年6月14日)
製作開始
一条氏の製作記事を読んでみると実際の製作に関する記述はほとんどなく、ホルテン兄弟のことや取材に至るまでの調整等に大半が割かれている。翼型と図面を頼りに製作する他なく、ある意味、製作意欲が湧く機体。
サーボは12gサーボ4個とドラッグラダー用の5gサーボ2個を準備。これらのサーボはミキシングをかける必要があるので8ch受信機を準備した。
図面はアウトラインだけの単純なものを作成。この図面の表側は、以前、空野氏から頂いたスカイドリーム号。この機体を製作することはないので有効利用。リンケージ方法など自分の今の製作方法のベースになる情報満載。
リブは図面のものを原寸に拡大し、主翼テーパに併せて適宜縮小コピーして15枚分を準備。これを2mmバルサにスプレー糊で貼り付けてカッターナイフで切り出し。プランク翼で下面は約7割がフラットで意外に簡単に切り出すことができた。片翼15枚で約20g。
プランク材は1.5mm、スパー材は3×3mmのバルサ角材とした。前縁は、補助前縁材を使用して製作を容易にする。
下面がフラットなので組み立ては容易で基本骨格が完成。意外に小さい。翼面積は30dm2となっているが無尾翼機では2割位はエレベータとして機能するので実際は24dm2程度。重量400gとして翼面荷重16g程度。軽量化を意識して製作する必要がある。
問題はテーパー比が大きく、さらに後縁が立ち上がるので、後縁材を真っすぐに取り付けるのは難しそう。工作方法を考える必要あり。(2020年7月26日)
動翼
Sカンバーを再現する場合、特に動翼での逆Rをどう再現するか難しい。フイルムの剥離を防ぐ自信がないので接着面積を確保するためにフルプランクとしてみた。1.5mmのバルサをリブ形状に沿わせて接着。逆Rを強調するために少しサンディングが必要だが剛性も確保できており良しとする。試行錯誤が続く・・・。(2020年8月10日)

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