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ムーチョミントnew

     (飛行編)

初飛行
完成したらすぐに飛ばしたいもの、本日、飛行場へ、3−4mの風のなかで初飛行を敢行。
この強い風のなかどうなるのか心配しながら思い切って投げてみた。風に翻弄されるかと思いきや、意外にも非常に安定している。舵がよく効くので思い通りに飛ばすことができる。
軽量の機体でありがちな風の中で前に進まないこととは無縁、ダウンを入れるとどんどん進む。進入性の良さにビックリ。90gの機体が何故?翼の設計が優れているのは間違いなく、さすがにOK模型!
以前からここのリッジで宙返りしたいと思っていた。SAL機では簡単だが上昇風で高度を稼いでの宙返りは難度が高い。本機は、風に対面するとどんどん上昇、約30m位、でもって余裕で宙返り。
このリッジで飛ばすRES機(500g位)ではそこまで上昇しないことを考えると、本機は軽量なので上昇風で持ち上げられる高さが違うようだ。
強風の中で走らせるためにウエイトを追加するのもありだが、本機の場合はもともと進入性が良いのでその必要はないと思う。
ムーチョミント、軽量+進入性でリッジで楽しめる機体でした。年内に初飛行完了(2022年12月29日)
備忘録
前回の飛行時間は約30分。バッテリを再充電すると約74mAhが入った。1時間で150mAh消費するとすれば3時間位は飛ばせるので通常の飛行であればバッテリ切れの心配は皆無。
この機体
小型のハンドランチ機を見るといつも思い出すのがラジコン技術1989年11月の製作記事。実は、当時作ったが思うように飛んだ記憶がない。軽量メカが手に入らなかったことと、飛ばす場所に恵まれなかったためと思っている。30数年前のこと。
この機体は125gで翼面荷重13g、翼厚9%。色々と工夫してこの重量に納めたことは凄い。バッテリは50mAhで現場での充電が必須。ハンドランチグライダーの先駆けとなった機体と思われる。
ほぼ同じような大きさのムーチョミントは翼面荷重10g、翼厚7%。バッテリは520mAhと容量10倍。(2022年12月31日)
その後new
風の条件が良いときは飛行場に持っていくことが多い。多少強い風でも元気良く飛ぶので重宝している。
なかでも3m位の風であれば宙返りもできる。 
メカ類、リポ電池やサーボモータは問題なく使用できている。
唯一の欠点はフイルム。整備されている場所に着陸すれば無傷であるが、その周囲の草むらに着陸する場合が問題。尖がった小枝でもあればフイルムを貫通してしまう。実際にその被害に遭遇。きれいに貫通したのでセロテープの修理で済んだが。
主翼を取り外すことなく保管、運搬できるので運用も楽々。(2023年3月25日)


     (製作編)

最適
飛行場は海岸沿いで北向きで11時頃から北向きの風となりリッジソアリングの天国。手元の2〜3mクラスの機体なら存分に楽しむことができる。
手軽に飛ばせる機体が欲しいので翼幅1m程度の機体を検討、図面も書いて製作に入ろうとしていたところOK模型から100gを切る機体を発売するとのアナウンスあった。試作機の動画もアップされており期待できそうなので、発売を待つことにした。
先日発売となり早速購入。OK模型ダイレクトのYahoo店で取り扱っているのでこちらで注文。5000円以上は送料無料、PayPayポイントが12%付与されるので店舗での購入より安価かも。店舗を往復する手間を考えるとYahoo店での購入が良いかもしれない。自分には最適な購入方法。
メーカの説明によると「航空法の改正により、飛行重量100g以上の無人航空機の登録が義務付けされました。急に高まった100g未満の機体の需要に、急遽再販を決定したミント2に続き、本格的に最新の技術に合わせて設計された「ムーチョ・ミント」の誕生です。加工済主翼後縁材や最新のメカに合わせた胴体など、極力空気抵抗を減らし、100g未満の機体でも思い通りの飛行が可能です。超小型のレーザーカットバルサキットですが、翼厚7%翼型のリブ組主翼など工作技術が必要です。土手風を利用したリッジソアリングなど、マナーを守り軽快な飛行をお楽しみ下さい。」とある。
機体の特性は現在の飛行環境にまさにピッタリで最適。(2022年11月23日)
準備完了
受信機の電源にはリポ1セルを使用。1セル対応のサーボとして手元にあったBlue ArrowのD03011の出番となった。このサーボはミニSALで使用した実績あり。メカ類の重量は20g。
フイルムはEライト、赤、緑、黄のフイルムを準備した。
キットにはリンケージは付属していない。手元にある1mmのノイズレスチューブとカーボンロッドを使用する予定。(2022年11月26日)
胴体 
レザーカットのキットなので精度が高く、定盤なしで組み上げることができる。注意すべき点はリンケージ方法を事前に決めておくこと。
今回は1mm弱のカーボンロッドと内径1mmのノイズレスチューブを使用。この際に、エレベータのノイズレスチューブの出口の位置を微調整してカーボンロッドが滑らかに動作することができるようにすることが肝心。小さな機体なので後で修正するのは益々むつかしくなる。
胴体の後部はバルサの下面をつまんで三角形状になるように接着する。これで軽量化及び剛性を両立させることができる。
ノーズハッチを製作して胴体完成。接着は全て低粘度の瞬間接着剤で行った。
尾翼はバルサシートから切り離すだけで完成。
主翼
主翼は定盤の上で組み立てていく。構造が単純なのでサクサク進む。
前縁材を接着して、上面プランクを接着する前に翼型に合わせて成形。この際にリブにマスキングテープを張り付けて過剰にサンディグしないようにする。
上面プランクは、高粘度の瞬間接着剤を使用して接着。この際に主翼後縁を抑えておくと多少なりともねじれを抑制することができる。
後縁材はテーパー加工された10mmの朴材。OK模型のグライダーで良く用いられる手法。真っすぐな後縁を得ることができる。
前縁及び全体をサンディングして一応完成。
胴体、主翼など全ての部材で50g程度。(2022年12月3日)
生地完成
主翼は2段上反角。外翼はオルファの鋸で切断。付属の上反角ゲージでを使って角度を出して接着。サンディングブロックを使えば角度出しは容易。接着剤はエポキシを使用。はみ出た余分な接着剤はアルコールで丁寧にふき取ると見栄えが良い。主翼中央も同じ作業。ここにはカンザシが入るので作業は容易。
これで主翼が完成。そして主翼、胴体、尾翼をサンディング。レーザカットのキットのサンディングは簡単。
尾翼の動翼はテープヒンジを使うことが想定されている。テープヒンジは経年変化でいずれ交換することになるが、フイルムに接着剤が残ったりする。
今回はヒンジを打つことにした。使用するヒンジはフロッピーディスクから取り出したシート。薄いので尾翼の2mmバルサ材でも使用することができる。
これで生地完成。この状態で48g、100g未満は余裕でクリアできそう。(2022年12月4日)
フイルム貼り完了
予定通りEライトフイルムを使用。アイロン温度を180度に設定してフイルム貼りを開始。最後に200度にして皺をとるイメージ。Eライトフイルムではカッターナイフの刃を交換する頻度が少ないのも特徴。
重ね貼りする場合、緑色は重なり箇所が目立つので注意が必要。黄色、赤色ではほとんど目立たない。
フイルムを貼り終えて機体を組み立て。組み立ては瞬間接着剤で行った。強度上の問題はないと思われる。
この時点で重量は58g、メカ類が20g程度、リンケージは1mmのカーボンロッドでおこなうので重量増はわずかのはず。少し軽い気がする。何かつけ忘れているのか?(2022年12月18日)
リンケージ 
完成した機体が意外に軽く、以降の作業では軽量化を考えないことにした。リンケージは1mmカーボンロッドを使う予定だったが、滑らかに動作する点では0.8mmのステンレス線に軍配が上がる。
ステンレス線を使う場合はホーン側は単にクランク形に曲げれば良いので作業が簡単。サーボ側はアルミのロッドジョイントを使用。1個0.6グラム程度なので重量増はわずかで微調整が可能。
サーボは1セル用で図面の指示通りに両面テープを使用。両面テープは3M製!受信機もうまく収まった。
受信機バッテリ
メカハッチはタッピングビスで固定するようになっているが芸が無いので、磁石で固定するように改造。取り付け/取り外しが楽になった。
重心をチェックすると予想通り後ろ重心。当初は1セル250mAh(7g程度)を考えていたが、機首にウエイトを追加するならと、520mAhのリポ電池を使用。長時間飛行も可能にした。
完成 
図面では重心は前縁から66mm±1mmとなっている。本機のような小型機では重心位置は性能を大きく左右する。
これを機会に重心測定器(スカイモデリング製)を導入。簡単に重心位置をチェックできる。早く買っておけば良かった・・・。
舵角をラダー±14mm、エレベータ±4mmに調整、これで完成。
機体重量は92gとなった。(2022年12月26日)

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