簡単工作の部屋



◆工具

専用工具
刀鍛冶のごくらくトンボさんから手作りの便利な工具を頂きました。
一番左はペラのバランスを取る際にペラ裏面の肉を削ぐもの。
二番目は湾曲した小刀、主翼フィレットの逆Rを整形する際に役立ちます。
三番目は幅1mm位の平刃、これはギローズ等の小型の機体キットの胴枠の凹部(ストリンガが入る)の整形に役立ちます。
最後は幅の狭いヤスリ、バルサの細かな部分の整形に使えそうです。
いずれも一般には手に入らないものです。今後の工作で活躍するハズです。(2014年3月9日)



◆フイルムカット

フイルムの重ね合わせ部をきれいに見せるには、真直ぐカットする必要がある。主翼であれば事前に真直ぐカットしてフイルム貼りできるが、胴体のように3次元的に変化する個所では上手くいかない。
最近は、カッターナイフの根元部(本来は使えず廃棄)を適当な厚さのべニア板に瞬間接着剤で取り付けた工具を作成。これを胴体面に沿わせてカット。意外と上手くカットできるので、きれいな重ね合わせが実現します。



◆塗装方法(2)

国籍マーク
直径25cmといった大きな国籍マークを入れる場合、マスキングを真円を保ちながら貼るのは至難の業。
今回は、まずマークの外径と同じ径の厚紙を切り出し、これをテンプレートにしてフイルム上に鉛筆で外径を書き込む。次に、マスキングテープを同じ曲率でカットして、書き込んだ外径に沿って貼っていくとOK。(2013年7月21日)



◆塗装方法

重ね塗り
国籍識別マークのような重ね塗りが必要な場合はこのような方法で。
用意するものは、剥離紙(フイルムの裏紙)、マスキングテープ(3Mが良いかも)、ミッチャクロン、アルコール
剥離紙+マスキングテープの上に、マークを印刷したコピー用紙をスコッチ555を使って接着。機体はアルコールで脱脂しておく。
マークの外形を切り抜いて、この外形を機体のフイルム上に貼り付けて周囲をマスキング。
ミッチャクロンを塗布してスプレーで着色(白色)。乾燥後に追加のマスキングを貼り付ける。
この上に別の色(青色)をスプレー塗布して、マスキングを剥がすと、綺麗なマークが現れます。
追加のマスキングを剥がす際に、ミッチャクロンの効果で下層の白色が剥がれることは無い。今回はマスキングを微調整のために何度か剥がして貼り直したが、それでも問題なし。意外と上手くできます。(2012年11月18日)


◆テールパイプ

小型SALで使用できそうなカーボンパイプの仕様メモ(重量は長さ50cmに換算)
(1)φ5.0→φ3.5のテーパー:3.4g
(2)φ6.5→φ5.0のテーパー:4.7g
これらはクラフトルームから入手
(4)φ4.0→φ3.0位のテーパー:2.3g
(5)φ6.0のストレート:6.9g
(6)φ5.0のストレート:5.0g
これらはウインドラブから入手 http://www.windlove.net/e-shop/index.html
いずれも高品質で(4)はマイクロSAL、(1)はモスキートSALに使用中。問題は通販でしか入手できず送料を含めると値段が・・・。(2012年6月17日)



◆人形

スケール機の悩みは適当な大きさの搭乗員を探すこと。
百円ショップにデッサン用人形なるものがあり購入。身長20cmでスケールは1/8.5程度、50クラスの機体に合うサイズ。
この人形、全ての関節が可動する優れもの、この造形を真似すれば紙粘土で人形を作るのも容易と思われる。
実はこの寸法はリカちゃんとほぼ同じ、試しにボーイフレンドのレンくんの服を着せてみると具合がよい。
頭は他の人形から拝借して装着、何となく雰囲気が出てきました。セスナに搭乗してもらうように工作中。
同じパイロットが氾濫する中、アイデンティティを主張できます。(2012年4月19日)



◆フイルムの可能性

オラライト
ミグ15やF104に使用したオラライトのシルバーは、曲面にも貼りやすく、なかなか見栄えが良い。
耐候性もあるようなので、アルミパネルのように使えないか検討。
5cm四方にカットしてバルサに貼り付けると、パネルラインのような雰囲気も出てくる。
裁縫用のルレットを使うとリベット模様も再現できる。リベットが深くなると再度アイロンをかけると元に戻る。
バルサ表面に10倍に薄めたフイルムボンドを塗布してからフイルムを貼ると、強力に食い付くことも確認。
実際に使用可能なレベルです。(2011年10月9日)

※OKのHPから転載
使用例
1.はがれたフィルムの修復に:機体のカバーリングフィルムがはがれて元通りにくっつかなくなった時は、まず機体側とフィルムの剥がれた箇所に付いた燃料や油分を脱脂し汚れを取り除いてから機体側とフィルムの裏面にこの接着剤を薄く塗布します。しばらく置いて手にくっつかない程度に乾いたところで普通にフィルムを貼る要領で加熱、圧着すればフィルムは元通りに貼り付きます。修理部分からフィルムの上にはみ出た接着剤は工業用アルコールできれいに拭き取れます。
2.重ね貼りに:重ね貼りする時には、下になるフィルム(糊のついていない側)にこの接着剤を塗布し、しばらく置いて手にくっつかない程度に乾いたところでアイロンで上から重ね貼りをすればしっかりとはり付きます。重ねた部分からはみ出た接着剤は工業用アルコールできれいに拭き取れます。
3.フィルム貼りの前処理に:生地完成状態の機体の表面を、水で10倍から20倍に薄めた本剤をしみこませて固く絞ったぞうきんでこするように拭きます。その後、普通にフィルムをはれば、フィルムがしっかりと張り付きますので、あとで剥がれたりたるんだりしにくくなる効果があります。
なお、本剤を塗布する前に機体表面を掃除機や布でよく拭いてバルサ粉や埃を取り除いておくと一層効果的です。



◆塗装済みフイルムのアイロンがけ

大発見・・・私の中では
塗装仕上げのフイルムが弛んだ時にどうやって張力を与えるか?
ヒートガンで加熱すれば塗料に影響を与えることなく可能。しかし、バルサ材から剥離したフイルムを再度接着することはできない。
アイロンを使用する場合、ハンカチ等の薄い布を間に挟んで加熱するが、温度を上げすぎると塗料がハンカチに付着して剥がれてしまう。
そんなとき、オラカバの裏紙(剥離紙)が目にとまった。フイルムに接するつるつる面がミソで、この面を塗装側にしてアイロンで加熱すると・・・見事にフイルムが収縮、勿論、塗料は全く剥がれません。是非、お試しを!(2011年9月5日)



◆簡単キャノピー製作

自作機の場合キャノピーは悩みの種、型+PET板で挑戦するが上手くいかない。
今回は、しろくまさんが紹介されているゴムを使ってPET板を引き伸ばす工法にトライ。
まずはマイクロSAL機のキャノピーに挑戦、身近にある卵パックを使って軽量化を図った。
パックを卵4個分だけ切り取って前後左右の中心に4個の輪ゴムをホッチキスで固定。これをヒートガンで加熱しながらバルサ型の形状に近づけていく。
加熱成型を行いながら必要な箇所に輪ゴムを追加して万遍なく加熱。一気に加熱すると穴が開くので注意。
意外に綺麗なキャノピーが簡単かつ短時間で完成。やってみるものです。
卵パック+バルサ型+輪ゴム+ホッチキス+ヒートガンだけで市販品のようなキャノピーが完成。
次は少し大きなキャノピーに挑戦です。(2011年6月25日)



◆ブラシレスモータの延長シャフト

延長シャフト
無尾翼機のホルテンIIIを製作しようと考えているが問題になるのは重心位置。前側に重量物に配置して無駄なウエイトを搭載しないことが軽量化のポイント。
ラジコン技術に投稿された製作記事では、ブラシモータ+コスモテックのギヤダウンユニット+6mmカーボンシャフトを組み合わせて実現。モータとシャフトの芯合わせのために専用のマウントまで製作。これは大変そうです。
ブラシレスモータの自作が流行っていた頃にネット上で見掛けた構造をヒントにモータユニットを製作してみた。
モータはEMAXのCF2822、KV値1200で重さ約40g。延長シャフトは3mmのカーボンロッド、ABCホビー製で高精度。
折りペラアダプターはサーマル工房のステルスハブ、小型軽量。
芯合わせの問題を解決して工作を単純にするために、モータシャフトを長さ250mmにカットしたカーボンロッドに交換。
カーボンロッド外側には内径6mmのカーボンパイプを配置。カーボンパイプの一端はモータマウントに固定、他端には内径3mmで外径6mmのフランジ付きベアリングを接着。
一度モータユニットを組み立てて、実際にペラを取り付けてモータを回してみると、振動もなく滑らかに回る、ラッキー。
この状態でカーボンパイプをモータマウントにエポキシ接着剤で固定して完成。
耐久性は不明であるが、振動がないのでカーボンロッドが破断するようなことはないと思う。
今回の工作は全て手元にある部材で行った。モータはP38ライトニングで一度は搭載したがペラとのマッチングで取り外したもの。ベアリング類はブラシレスモータを自作していた頃に集めたもの。有効利用になった。
重量はペラも含めて70g、これは軽いと思う。ペラは8×4.5、9×5、10×8が手元にあるので交換可能。
無尾翼機の場合、ペラはプッシャーで使うのでペラの開き角、閉じ角を規制するからくりが必要。簡単な構造を検討中。(2011年2月12日)
耐久試験
ペラの閉じ角の規制は、プラ板の中心に3mmの穴を開けて閉じ角が適切になるように長さを調節。ハブへはスーパーXを塗布してシュリンクチューブを被せて固定して完成。
プラ板の可撓性が具合良く、上手く規制してくれる。開き角は実際に機体に取り付けて必要な場合は追加することにした。工作が簡単。
モータユニットを台に固定して耐久試験。ペラは8×4.5、リポ3セルでマックス10A程度。10Aで暫く回すとモータは少し(手で触れる程度)発熱。当然ですが他の箇所の発熱は無く、異音も発生せず。
6A程度で10分間連続運転、何ら異常もなく、耐久性はありそう。(2月13日)



◆オラライトの塗装

現在製作中のP38ライトニングはオラライトに塗装仕上げを考えているが、塗料の乗りが悩みの種。ネット上で色々な方法が公開されているが、どれが適切なのを検証してみることにした。
バルサ上にオラライトのホワイトを貼り、その上に、
(A)ミッチャクロンマルチを塗布(テロソン http://www.somayq.com/products/byname/ma/005/index.html)
(B)メタルプライマーを塗布(クレオス http://www.mr-hobby.com/itemlist/pg30.html)
(C)台所用スポンジたわしの裏面の硬い部分にて軽く傷をつけたもの
さらに、
(C)+(A)、(C)+(B)の領域を形成。この上に、ラッカー系(空色)とタミヤのポリカーボネート(黄色)を別々に塗布。
これに3Mのマスキングを数回貼って剥がしてを繰りすと右の写真のようになった。

結論は、
(1)オラライトにはポリカーボネート系が好ましいこと
(2)ミッチャクロンマルチを塗布すればラッカー系でもOK
(3)メタルプライマーはNG
(4)表面に傷をつける塗料の食いつきがよくなる

更に、3Mよりも強力な他社のマスキングテープで同じことを繰り返すと、無傷なのは(C)+(A)だけ。他は少し剥げています。
実用的には、(A)にポリカーボネートが作業が容易なので、P38はこれでいきます。(2010年4月24日)



◆ローテーション式引込脚

ギローズのキットの中で異彩を放つF4Uコルセアは是非製作したいが、小型の90度回転式引込脚は見当たらない。
市販のGWSの引込脚を流用して製作してみると・・・

リンクの取付位置や長さを調整すればもっと滑らかに作動すると思うが、信頼性に難あり。

世界中の好き者が投稿するRCGroupsで調べてみると色々とあります。
ギローズのコルセア
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=1027991
小型引込脚
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=117313
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=247734
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=954028
皆さんのアイデアを参考にすれば信頼性のあるユニットができそうな気がするが・・。・こんなのも存在しています。
京商F-14A トムキャット DF67
http://www.kyosho.com/jpn/products/rc/detail.html?product_id=104549
http://www.rcgroups.com/forums/showthread.php?t=997498

この引込脚ユニットに興味があるので、部品として購入できるか問い合わせ中。手に入ればギローズのコルセアを製作しようと考えている。ハードル高そう。(2010年3月18日)
入手できました
部品として販売はされていないようだが、スーパーラジコン博多店の店長の尽力により入手できました。
構造はシンプルだが、なかなか上手く作ってあり、本体は金属製(アルミ製)で意外と剛性もある。
実際に作動させてみるとスムーズに回転しながら格納されます。ユニットは高さがあるので主翼内に上手く納まるか気になるところ。
ギローズのコルセアを購入しようとしたが現在オークションに出されていないではないか(泣)。仕方ないので直接輸入業者に連絡してみようか。(2010年3月25日)
その顛末は・・・
こうなりました。オークションに再度出品があったのでポチッと注文、もう届きました。
図面で調べると主翼の引込脚の取り付く部位は厚さがあるので、さほど出っ張ることなく上手く処理できそう。
主翼は折り畳み可能、このままラジコン化できないものかな〜。(2010年3月31日)



◆機体ナンバーの塗装

胴体
FRP胴体の場合はミニモアの記事にアップ済み
主翼−失敗編
サーマル工房の工作室に紹介されていた方法を試してみた。コピー紙から文字絵を切り抜いて、スコッチ55スプレーを吹いて主翼に貼り付ける。マスキング養生を行って黒色のスプレーを吹いて暫く放置。
コピー紙を剥いでみると、文字の境界線が見事に滲んでいた。仕方ないのでマジックで補正(泣)。
問題は、
@スコッチ55スプレーを何度か吹かないと密着性が出ないので境界線で滲む
Aスコッチ55をの塗布する場所を文字の境界線に限らないと、他のフイルム面に接着剤が残ってしまい、ゴミが付着しやすくなる、
ということが判明。何度も試行錯誤が必要・・・私には無理・・・
主翼−成功編
カッティングシートの裏の剥離紙を利用。まず、つるつるした面に(シートが付着している方)に文字の大きさに相当するマスキングテープを貼る。マスキングテープは上手く固定できる。何枚も貼る場合は5mmくらい重ねる。
あとは、マスキングテープ上にコピー紙を貼って、文字を切り取って、マスキングテープを主翼に貼り替えて・・・諸々の作業をすると、綺麗な文字が入った。
マスキングテープなのでフイルム上に糊が残ることもない。当然、文字の境界線は滲まない。
これは優れた方法(業界では当たり前のやり方かも知れませんが・・・)。
ミニモアの文字入れに自信がつきました。(2008年11月3日)



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