モスキートSAL




モスキートSAL 1号機

小型SAL
60cmのマイクロSAL機はそれなりによく飛ぶようになったが風の影響を受けやすい。
少し大きな機体ならどうだろう・・・で75cmの機体に挑戦。参考にしたのは「飛行中年のラジコン日記」のちびブラスター。確か管理人さんとは以前アーバンXCのことで情報交換させて頂きました。図面をDLさせて頂きました(ペコ)。
ところで、昨年から入手が難しくなっていたバルサ材は入手できるようになってきました。今年に入って、複数のルートから入手を試みたところ、結局1mmから5mmバルサの在庫が100枚以上となりました。暫くは安心。
SAL機の製作に必要なメカ、フイルム、カーボン材料は全て手元にあるので、早速製作開始。主翼はリブ組で1mmバルサでフルプランク。
構造及び製作方法は色々と工夫の余地があるので、製作を楽しめます。(2912年5月21日)
主翼
リブは1.5mmバルサからの切り出し。その際にガラス板を敷くと綺麗にカットできる。
リブ間には斜めリブを配置。斜めリブが上側プランク材と接着するように、リブ間にカッターの刃を掛け渡して斜めリブの上側をカット。リブが小さいので、意外と上手くできる。
プランク材を接着する前にペグ周りの補強が必要。補強方法を検討中。
この段階で、主翼は23g、メカ16g、カーボンパイプ3.5gで約43g。これに尾翼、リンケージ類、フイルム、ポッドを加えて60g位で仕上がらないかと思いを巡らしています。(2012年5月23日)

プランク完了
プランク材は1mmバルサ、前縁部は比重0.15、その他は比重0.1のバルサ材を使用。前縁部の剛性を確保。
ペグ周りはカーボンシートを貼り付けて力の分散を狙ってみた。
プランクはタイトボンドを使用、まち針と重量物を駆使してしっかりと接着。後縁側には少しキャンバーを付けてみた。フイルム貼り時に微調整。
この作り方は初めてだが意外と上手くできた。改善すべき点も分かったので次はもっと良いものができるハズ。この段階で予定通り23g弱。(2012年5月26日)
メカ搭載
メカプレートはベニヤ板にカーボンシートを貼り付けて製作、カーボンロッドの前側に固定して完成。
サーボと受信機はメカプレートの裏面に固定、上面には電源(リポ1セル)を固定、例えば70mAhなら余裕のスペース。
これにポッドを被せて完成になるが、さて、どのように作るか・・・。卵パックという訳にもいかないかな〜。
尾翼
尾翼は1.5mmバルサから切り出した。今回、ヒンジにフロッピーディスクを試してみると瞬間接着剤で上手く固定できる。
このシートは薄くて使いやすい優れもの、耐久性はあると思われる。
垂直尾翼にフイルムを貼ってみると表面はつるつるで剛性もアップ。フイルムは長万部のミクロンフイルムを使用、1.2g→1.5gと重量増もわずか。(2012年5月30日)

尾翼完成
尾翼をテールパイプに接着して1mmのカーボンロッドでリンケージ。マイクロSALと同じリンケージ方法。
完成
左右の主翼を接着、上半角は10度強。この主翼(翼面積7dm2)でフイルムの重量は3.6g。
主翼はかさ上げしてテールパイプに接着。取り付け強度が気になりますが、破損したら補強方法を検討。
ポッドは、とりあえず卵パックから成形。これで重心をあわせると後ろ重心、ウエイト+10gを加えてバランスしました。卵パックのポッドは2g程度なので、FRP等で作り替える予定。
これで完成。全備重量は60gジャストで翼面荷重は8.6gと軽量です。
マイクロSALの構造を踏襲しているので軽い機体に仕上がりました。飛びは期待できそう。(2012年6月2日)
初飛行
まずは軽く投げて重心位置をチェック。前側に約3gの重りを取り付けてOK、重心位置は前縁から45mm。
+3gで63g、本日は中程度の力で投げるにとどめたので高度は出ませんが良く浮くのでなかなか降りてきません。小さなサーマルにも良く反応します。
何度が投げるうちに着陸で垂直尾翼が外れてしまった。補強のために1mmのカーボンロッドを差し込んで瞬間接着剤で固定。次回は思いっきり投げられるハズ。
60g台の機体の浮きの良さはかなりのものです。気になる箇所を改善した2号機の製作も検討中。(2012年6月3日)
ポッド変更
重心合わせのために10g近くのウェイトを追加するのも面白くないので機首を30mm延長して、電池と受信機を前側に移動。
これに伴いポッドを変更。バルサで型を作って今回も卵パックで作成。機首が伸びてデザイン的にもバランスが良くなりました。
今回は卵パック以外の材料として使い捨て弁当容器の蓋を試してみた。これは少し硬くて下手をすると割れてしまう。指ではじくと甲高い音がする材料はポッドには適さないようだ。
これで機体重量は59gと大台を切りました。(2012年6月5日)
(メモ)
重心位置:45mm→42mmで安定
サーマル
この機体はコンパクトで組み立てたまま運ぶことができるので(もっとも分解できませんが)、空き地で気楽に投げることができる。
機体重量60g程度なのでサーマルに良く反応します。暖かい空気が流れてきた時に投げ上げると、かなりの確率でサーマルにヒットします。トンボが一斉に飛び上がる時はチャンス!
また、下降気流にも良く反応し、尻下がりの飛行姿勢になるときは、見込みなしです。
投げ上げ高度を稼ぐ目的で可変キャンバー機を製作中ですが、経験的にさほど高度が無くてもサーマルに乗りやすく、キャンバー無しでも十分と思われる。また、60cmの機体に比べて、圧倒的に良く浮くのも事実。
こんな理由で、この1号機、ラダー機の仕様で細部を詰めて行くのがベストなような気がしてきた。少し強度に配慮すれば、思い切り投げ上げることもできると思う。面白い機体です。(2012年8月13日)
スロープソアリング
3〜4mの風の中で土手ソアリング。重量60gの機体がこの風の中で飛ぶか疑問だったが、土手の先に出すと意外と進入性が良く、土手に沿って走ってくれます。スロープでも面白い機体です。
そうこうするうちに鳶が数羽近づいてきて暫くランデブー飛行。これはチャンスと、左スティックで操縦しながら右手でカメラを操作して撮影。これ意外と難しいです。機体を操縦しながら、カメラの液晶画面で確認してシャッターを押す必要があります。今回は上手く撮影できました。(2012年9月3日)


◆モスキートSAL 2号機

2号機
バルサ翼が意外と上手くできたのでマイクロSALと同様に可変キャンバー機仕様を製作することにした。ランチ時に高度を稼げるハズ。
その前に、マイクロSAL機の主翼が痛んできたので、こちらをバルサ翼として作り直します。まずは同じ翼で75cm→60cmに縮小したテンプレートを作成。
このテンプレートを使ってバルサシートからプランク材を切り出しますが、フイルムを事前にカットする際にも活躍します。(2012年6月7日)

1号機はサーマルに良く反応します。本日ご一緒したふくさんのファイヤーワークスミニと2ショット。(2012年6月10日)
主翼
プランクまで完了。今回は左翼の上面プランク時に重しのかけ方に失敗して一部が凹んでしまった。バルサパテで補修完了。(2012年6月24日)

エルロンを切り出して切り口を塞いで作業完了。
この機体で使用する(1セルで作動する)デジタルサーボ/軽量サーボ、受信機、1セルリポが揃ったが、いつのまにかサーボだけで10数個以上になってしまった。売るほどあります(笑)。(2012年6月27日)


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