シングル機
◆シングル機
(仕様変更)
エンジン搭載 急に小型エンジンを回してみたくなり、OS10LAを入手。これを搭載する機体にこのヤングサンダー号を選択。 エンジンはバックマウントを使って防火壁に固定。マフラは機体との干渉を防ぐためにエクステンションアダプタを使用、タンクはIMの50cc、ペラはMKの8×4を準備した。 モータに比べて機首が重くなるので、胴体後部に50gのウエイトが必要になるが、それでも780g(翼面荷重36g)と軽量に仕上がった。 燃料は仲間から分けてもらう予定、そのためにテトラのチョークポンプ(100cc)も準備。チョークポンプを購入したのは初めてかも。 2stエンジンは10年ぶり、さて、上手く飛ぶのでしょうか・・・楽しみです(2013年2月9日) |
エンジン始動 10クラスのエンジンを扱うのは10年ぶり。最初はエンジン始動に手間取りましたが、昔取った杵柄、上手く始動しました。 ニードル甘めで1タンクだけブレークイン、その後、直ぐに慣らし飛行へ。風が強かったですが、問題なく飛びました。 以前のイメージと違いエンジン音は静かです。マフラーにバッフルが入っているからでしょうか。そもそもフルスロットルで飛ばすこともなく、それも静かと感じる要因でしょう。 全備重量800g、これでも軽すぎるという印象、宙返りが楽々出来ます。900g位にすればバランスが良くなると思います。 この機体を思い通りに飛ばすのは意外と難しいです。先読みが必要で、旋回時にダウンを打つとか高度なテクニックが必要です(笑)。 エンジン機に変えて飛ばして面白い機体になりました。 電動バージョンとは何かが違います。電動バージョンは軽すぎてフワフワ飛ぶ印象、バルサ機の場合は軽量化は逆に面白くなくなるというのが今回の発見です。なかなか奥が深いです。(2013年2月24日) |
本領発揮 マフラーからの排気をシリコンチューブ(内径6mm東急ハンズ)で胴体下側まで導くと、機体への排気の付着が激減。 本日は風が穏やかなので、機体の特性がよく分かります。中スローで水平飛行するようにトリムを合わせて緩やかに旋回するようにラダーのトリムを合わせると、手放しで飛んでくれます。フリーフライト機になりますが、この状態の飛行姿勢は本当に綺麗です。 ラダー+スロットルだけで擬似的にシングル機にすると、電動機の時よりも飛ばしやすく、これならシングル送信機で飛ばせるかも。 タンクは50cc、約8分でエンジン停止。本日3回、最後はシングル機モードで着陸できました。面白い機体になりました。(2013年3月3日) サブマフラー マジックインクのアルミ筒を使ってサブマフラーを製作。実際に試してみると効果あり。元々中スロットで飛ばすので静かですが、更に静かになり、エンジン音以外の色々な共鳴音が聞こえるようになりました。 これならどこでも遠慮無く飛ばせそうです。製作は簡単です。(2013年5月26日) |
(飛行編)
初飛行 初飛行はプロポ送信機にて行いました。勿論、上手く飛びました。 シングル送信機と互換性を持たせるために、D/LやEXPの設定は無し。今回はリポ3セル1600mAhで全備重量は670g。 軽々と離陸して上空でトリム合わせ。モータのサイドスラストをゼロとしているので、左旋回の癖があります。これはシングル機として飛ばしやすくするためです。 スロットル中で水平飛行するようにエレベータのトリム合わせ。今回はダウンスラストを強めに設定したので、僅かなダウン側のトリムでOK。 本日は風速3m位、風は飛ばしにくい方向から吹いていたので完全に調整できていないのが残念。 上空ではエレベータを固定して、ラダーとスロットルだけで操縦。スロットルハイにしてからラダーを切ると上手く旋回できます。最初は勇気がいりますが・・・。 問題は風上側に直線飛行するとき、風が強く吹くとどんどん高度があがります。スロットルを下げると前に進まないし・・・昔のラジ技の記事のとおりです。 さて、どうやれば綺麗に飛んでくれるのでしょうか・・・。 本日は2回飛ばして終了。このままでシングル送信機で操縦するのは・・・できるとは思いますが・・・少し調整方法/操縦方法を考えます。 |
体力測定 帰宅してモータ消費電力を測定。本日飛ばしたエアロノート8.5×7のペラで8.5A(100W)、スロットル中では2.2A(27W)と省エネモード。 ペラをAPCの10×7に交換すると11.5A(135W)と少しパワフルになった。モータのKV値が低すぎたようだが、次回はこのペラで様子を見ることに。 風に負けないように、高出力化と、機体を重量化(800g〜900g)して飛ばしてみよう。 機体の基本性能は問題ないので、これらの調整でシングル機に近づけるかな〜(2012年2月6日) |
シングル送信機 oteruさんから私専用の送信機が届きました。トレーナモード専用です。こんな装置を簡単に製作して改造できるとはスゴイですね〜。 初飛行の様子から、中スロー時のスロットル位置が鍵になりそう、この送信機はこの点が反映されています。 他にも新機能が入っており飛ばし易くなるはずです・・・が、シングル送信機で実際に飛ばしたことがないのでどうなることか。 まずは地上で練習です。(2012年2月16日) |
小橋さんから シングル機を操縦した経験をおもちの大分の小橋さんからメールを頂いた。興味深い内容で、ほぼ原文のまま公開させてもらいます。 『シングル機、うまく飛んでいるようですね。 風上へ向かって上昇し過ぎる時の高度処理は、左右に蛇行して、舵を切っている時にその方向に滑らせることによって高度を下げます。右舵を切っている時に、機体が45度も右に傾斜すれば、方向舵は昇降舵としてダウンの効果が大きくなります。ツーで右、ツツーで左ですので、まず、ツーで右へ向けて滑らせ、気持ちとしては45度位、機首を右へ向けて機体を滑らせ、一旦スイッチを離して又(重ねて)ツーと打てば左になりますのでそのまま機首を直進方向から45度位左へ回し、離して、ニュートラルとし、改めて、連続して右から始めます。初めのころはゴムを巻いてエスケープメントを動かしていましたので、飛行の都度、操舵の回数(ゴムの巻き数)に制限がありましたので、エスケープメントの1回転で右舵と左舵の両方を操作していました。 当時のシングル機は旋回や上記の方法による高度処理や、ロール(バレルロール)やループ等に適したように胴体側面形(側面積)、特に重心の前後の面積比や上反角等が十分考慮されたものでしたので、これらの条件を満たしていないと、かつてのような十分な操縦はできないかと思います。貴殿の機体を一見した時に、まず、胴体側面積が不足しているのではないかと感じます。当時、国内では圧倒的に評価を得た機体があったと言う記憶はありませんが、アメリカではチャージャーと言う機体が圧倒的な評価を得て、連続してチャンピオンになっていまして、小生も何機も作りましたが(全部壊しましたが)、これあたりは良い機体でなないかと思います。小生のシングル1号機は沖さん設計のオーバーザレインボーでしたが、これらはいわゆるセスナタイプのような形状でしたが、貴殿の機体のような形状の機体もあり、うまく飛んでいたのもありましたので他にバランスの要素があるものと思います。』 どうもありがとうございます。側面積のことは全く頭になかったです。非常に参考になります。(2012年2月18日) |
現状 先日からトータル1時間ほど飛ばすことができた。その経験から・・・ 前提は、プロポ送信機の右スティックだけで操縦。機体はスロットル低で水平飛行するように予めエレベータを調整。 <離陸> 停止位置からスロットル高で機体は滑走するが、暫くは離陸せず(最初は驚きます)機速が高くなると急に離陸。その後は急激に頭上げするので、直ぐにスロットル中にしてラダーも操作して水平飛行に移行させる。何もしなければ宙返りする勢いです。 <宙返り> ストールターンを行って機首を下向きにしてスロットル高で機体は水平飛行から上昇を開始して宙返りする。 <横転> 宙返りと同様の操作で更にラダーを切るとバレルロールできる。 <着陸> これが一番難しい。まず、機体を着陸コースに入れてスロットル低でグライド(滑空)に入れるが、機体は水平状態から少し下向き降下してくるので、地面に激突しそうに感じる。 通常はエレベータで機首を上げるので問題ないが、エレベータ無しでは機首を少し下げながら着陸となるので恐怖心を伴う。無風時又は追い風ではこの傾向が顕著になる。 突っ込んで来るときは、スロットル中にして機首を上げるが、地面近くでスロットルを上げることは怖く、その反応も遅いので勇気が必要。何度か挑戦すれば慣れますが・・・。 シングル機で、エレベータに機械的なミキシングをしないとすれば、離陸から着陸までを上手くやるのは、なかなかハードルが高いというのが印象、当時のエンジンの性能、メカの安定性、及び機体重量を考えると、最後は機体任せで何とか帰還というのが多かったことが伺われます。 一方で機体の安定性は高く、特に水平飛行の姿勢は魅力的です。(2012年5月15日) |
ラジコン技術の記事から 1969年2月号に興味深い記事があった。この時期はプロポへの移行が進んでおり、その中で「シングル・プロポ」なるシステムが存在。エンコンはボタン打ちでラダーはスティック操作となっている。 このシステムで、機体の頭上げを抑えるためにエンコン−エレベータを機械的に連動。 スロットル小→+2度、スロットル中→−1度、スロットル大→+4度のミキシング。エンジン回転はスロットル中でほぼ全開と記載がある。 更に、ダウンスラストは5度まで拡大して、キューバンエイト、インメルマンターン、スパイラルダイブまで可能だったようだ。 私の機体もこのようにミキシングをかければ、着陸が楽になり、運動性も高くなるハズ。試してみよう。(2012年6月25日) |
(製作編)
プロジェクトS 昨年、シングル機のヤングサンダー号を製作。プロポのミキシング機能を使ってラダーオンリーモードで飛ばすことができた。 その後は機体を飛ばす機会が減り、保管場所の問題もあり処分してしまった。 先日、他の掲示板でシングルボタン打ち送信機を製作したとの書き込みを発見して連絡をとってみた、 製作者は飯塚のoteruさん、何度か情報交換をするうちに是非使ってみてと、送信機をお貸りすることができた。 本日到着、使用説明書も送っていただきました。まずは熟読してから送信機を使ってみる予定。 これで飛ばすのは・・・やはりヤングサンダー号です。飛行特性は分かっており、ラダーオンリーで飛ぶことも体験ずみ。 今回はラダーとエレベータのみを可動として、当時の飛行を再現しようと思っています。2度目なので製作は簡単。 しか〜し・・・離陸から着陸までボタン打ちで操縦できるのかな?操縦はoteruさんにお願いした方がよいかも。 まずはプロジェクト開始です。(2011年11月23日) 作動! oteruさんに作って頂いた説明書を読み、疑問点を直接電話でお聞きして・・・上手く作動するようになった。 ツーでラダー右、トン・ツーでラダー左、トン・トン・トンと3回押す度にスロットルが大中小と動く。 この送信機は高機能で細かな設定も可能、追々理解して行く予定。oteruさんのシステムは完成の域に達しています。凄い・・・。 サーボ/受信器をボード上に固定して、操作の練習ができるようにした。 今度の日曜にシングルを経験された方とお会いする機会があるので、一式持参して話しを聞いてみます。(11月15日) |
機体製作開始 シングル送信機は既に完成の域、機体の製作を急がないといけません。 機体製作に必要なバルサ/ベニア板は全て手元に揃っているので問題なし。機体は軽量化の必要がないので比重が大きく使いずらいバルサの出番。 胴体は3mmバルサで製作。主脚の取付部はベニア板をエポキシで接着。脚はスカイカンガルーに付属していたのがそのまま使用できます。 主翼のリブは成形済み。 メカ類も全て揃っています。前回の経験から2215クラスのモータではオーバーパワー気味。 オーバーパワーでは操縦しにくいので、今回はKV値900位のモータを使用してペラの大きさでパワーを調整する予定。(2011年12月14日) |
作業再開 年末年始を挟んで止まっていた作業をようやく再開。 胴体の上面、下面にバルサを接着して基本的に完成。 主翼はいつもの方法でねじり下げを設定。慣れているせいか作業はサクサク進みます。(2012年1月12日) |
生地完成 主翼の左右を連結して生地完成!構造が簡単なこともあり、本当にあっという間にここまできました。 次はサンディング・・・と言ってもバルサカンナで大まかな成形済んでいます。(2012年1月14日) モータマウント 本機の場合、モータのダウンスラストの調整が重要、場合によっては相当なダウンスラストが必要かもしれない。 スラスト調整を大幅にできるように、今回はモータマウントを4本のボルトで固定する構造を採用。防火壁の裏側にはツメ付きナットが埋め込んであるので、調整はモータ側から簡単に行うことができます。 実際にプロペラを付けて回してみると意外と静かだった。太鼓構造になっていないからか?(2012年1月19日) |
電池収容部のハッチを製作し、全体のサンディングを終えてフイルム貼りできる状態になった。 この機体は@モータのダウンスラスト調整、Aエレベータ追加、B主翼をゴム留めとしてシングル機としての調整の容易化を狙っている。 主翼のゴム留めにより主翼の迎角の調整が可能になるので飛ばしやすい機体に調整できるハズです。(2012年1月22日) |
フイルム貼り完了 機体の形状が単純なのでフイルム貼りもサクサク進みます。フイルムはオラライト、時間にして3時間で作業完了です。 胴体:194g+主翼:126gで320g。モータ/アンプ/サーボ/ペラ/受信機/電池/主脚で約320g。合計640gです。 1号機よりも−100gも軽くなっています。エルロンを省き、バルサも良質のものを使ったためであろうか。 このままでは軽すぎで、ウエイトを追加しないと操縦しにくいと思われます。 ダミーのエンジンを搭載するのもアリです。(2012年1月25日) ほぼ完成 各部品を接着して、青色のカッティングシートからチェッカー模様を切り出し貼り付けて、概ね完成。 重心をチェックすると少し前重なので部品交換。軽量スポンジタイヤに交換して−10g、アンプを25Aの小型のものに交換して−20gの軽量化。 電池抜きで528gとなり、これは軽すぎ。3セル1100mAhのリポ電池を予定していたが、どうせウエイトを積むのならと、滅多に使わない3セル2500mAh(なんと200g)の搭載を予定。飛行可能時間は20分以上でしょう(笑)。重心位置付近に電池の固定部を形成します。 これでもやっと728g、今回は軽量化ではなく重量化を考えるといういつもとは逆のパターン。 残作業は少しあるが直ぐに終了するレベル。来月には飛ばせるかな〜。(2012年1月28日) |
完成 ラダー/エレベータのリンケージ完了、ホーンはいつも通り航空ベニアで製作。 リポ電池は重心近くに固定できるようにして、これで全ての作業が完了して完成! |
重量 機体は電池抜きで540g。 手持ちのリポ電池(3セル)で本機に使えそうなのは、2600mAh(200g)、1600mAh(130g)、1100mAh(100g)、850mAh(70g)。 ということで、電池込みの重量は610g〜740gの範囲、翼面積は22dm2なので翼面荷重は28g〜34gとなります。(2012年1月30日) |